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【連載】山嵐 武史が様々なジャンルのクリエイターと音楽とカルチャーを語るスペシャル対談 VOL.1:Kazuki(SHADOWS、ex. FACT)

2025年12月24日、山嵐が実に9年ぶりとなるニューアルバム『スペースフラワー』をリリースした。

1996年結成の山嵐は、USのニューメタル・ムーブメントに先駆けて異ジャンルを融合した独自の音楽性を打ち出し、日本におけるミクスチャー・シーンを代表する存在として確固たる地位を築いてきた。

最新作『スペースフラワー』を聴いて改めて驚かされるのは、山嵐が今なお進化を続けているという事実だ。

ベーシストの武史は、山嵐を軸に多彩な音楽活動を展開し、音楽フェスの主催やアパレルブランドのプロデュースなど、ストリート・カルチャーを体現する重要なアイコンとしても知られている。

SiiiCKでは本連載を通して、山嵐を愛する様々なジャンルのクリエイターと武史との対談を紹介していく。

記念すべき第1回目のゲストは、SHADOWSのギター&ヴォーカル、Kazuki。

1999年から2015年まではFACTとして活動し、FACTは2024年に再結成、翌2025年に再び解散を迎えた。FACT解散後の2016年に結成したSHADOWSは、2024年9月20日に3rdアルバム『DIG』をリリースし、高い評価を受けている。今年2026年には結成10周年を迎える。



Photography: Jesse Kojima


写真:左から、武史、Kazuki



最初の出会い。山嵐とFACT


SiiiCK 最初の出会いは覚えていますか?


Kazuki 秋田ですね。

武史 でも、見かけたのはたぶんリキッドルームとかで。「こいつら、FACTっぽいな」みたいな。ガラが悪くて(笑)。


Kazuki 何言ってんすか(笑)。武史くんに言われたくないっす。


武史 (笑)ガラが悪いし、無愛想なヤツらがいるなと思って。そこから秋田でちゃんと……。


Kazuki 「初めまして」させてもらって。男鹿フェス(男鹿ナマハゲロックフェスティバル)に呼んでもらって。その前夜祭をSWINDLEでやってて。武史くんに会って、「よろしくお願いします」って。


武史 そこからガン飲みして。


Kazuki ここまで来るのは早かったっす。


武史 間違いない。何年も知り合いのような出会いってあると思うんですけど、めちゃめちゃ早かったですね。


Kazuki 本当、オープンな人なので、すぐ受け入れてくれるというか。こっちはけっこう人見知りなんで、助かりました(笑)。


SiiiCK お互いのバンドについてはどういう印象がありました?


Kazuki 正直、自分の音楽のルーツでミクスチャーって、あんま濃いものではないんですけど。「こんな人がテレビでできるんだ?」っていう、夢があって。「本当、不良なんだろうな」みたいな(笑)。それを画面の中で見てた感じですね。


武史 FACTは、最初は能面をかぶってる姿が新しいなと思ったら、音楽がそのルックスと違うし、めちゃめちゃカッコ良くて。能面を脱いだ時に会ったんですけど、わかったんですよ。「あ、こいつら、FACTだ」って。


Kazuki 何でバレちゃったんだろうな(笑)。


武史 僕らと同じ感覚じゃないですけど、神奈川と茨城で、都心じゃないところの、ちょっと悪そうな、でも音楽をちゃんとやってる、そういう雰囲気があったのかな。


SiiiCK 二人ともサーフィンをやるし、海沿いの音楽とボードスポーツが混ざるカルチャーという、同じような背景があるんじゃないですか。


武史 そうですね。Kazukiの地元に遊びに行って、キャンプとかサーフィンを一緒にやったんですけど。地元に遊びに行くと、同じような遊び方で。


Kazuki 音楽も形は違うすけど、自分たちもミクスチャーだと思ってるし。オリジネーターというか、そういうとこはスゴい似てるなと思って。誰もやってないことを自分らで生み出して、そこで勝負していくっていう部分に関しては、スゴいストリートだと思うし。すぐに気が合いましたね。


Image



オリジネーターになるということ


SiiiCK バンドの結成は、山嵐が’96年、FACTが’99年ですが、その時代、すでに世の中にはラウド系のバンドがいろいろ出ていた中、自分たちとしては上の世代とは違う音楽をやろうとしていましたよね。


武史 誰もやってないものをやるっていうのが、お互い前提にあったと思うんですよ。僕らはヒップホップも好きだったので、それをいかにバンドに落とし込めるかっていうところを、最初にやったと思うんです。


Kazuki 自分らも、誰もやってないことっていうのは前提にありながら、音楽をディグる延長というか。いろんなバンドを聴きまくって、出会いまくってた時期でもあったんで。これとこれが混ざったようなバンドはないかな?って探してるうちに、ないなら自分らで作っちゃった方が早いなというところが、先行してあった気はしますね。


SiiiCK 山嵐はUSのニューメタルよりも早かったんですよね。FACTも、メタル、パンク、ハードコアのハイブリッドが世に出てくるよりも早かったですよね。あれはどういうことだったのですか?


武史 僕らはけっこうリンプ・ビズキットに影響された風に見られるんですけど、リンプよりも先に1stアルバムを出してるんで。同じような時期に同じ世代で海外でもやってたっていうことだと思うんですけど。


Kazuki 俺らもスゴい近くて。頭の一番先には、USのラウド、メタル、パンクが、当時はスゴい影響力があって。そこに対してディグりまくってくうちに、昔はネットもなかったですし、言ったら、サーフィンやスケートのビデオから流れてくるような、誰だかわからない音楽、CD屋に行くよりも、そっちで覚えた部分は自分たちはあるんで。意外とそこが同じ肌感というか、たまたま絡み合ったのかなっていうところだと思うんですけど。


武史 そうですね。影響されるものは、今みたいにYouTubeというよりは、MTVとか、スケート、サーフィンのビデオ、雑誌だったので。あとは、レコード屋に行って、かかってる曲を、「これ何ですか?」って聞く。そういう調べ方しかなかったと思うんですよね。


Kazuki 服装とかもそうっすもんね。USのそういう格好とかを追っかけていくと、自然とこういう音楽に出会うんで。


武史 すべてはUSの音楽シーンがデカかったですよ。


SiiiCK 湘南、茨城だと、いかつい先輩たちも音楽にうるさくなかったですか?


Kazuki サーフィンを持ってきた人なんかは、やっぱレゲエがスゴい多くて。


武史 僕らもレゲエが多いですね。最初に始めたのがハードコアの人たちも、結局レゲエになって。


Kazuki 自分が参加してたコミュニティの先輩たちは、ジャパニーズ・ハードコアとかで。殺害塩化ビニールからリリースしてる先輩とかいて、本当にいかつかったですね。車を持ち上げて、ひっくり返したりしてたんで。その中で揉まれつつも、音だけは評価してもらえたんで、ちょっと可愛がってはもらえてたのかな。そこのリスペクトだけは、どれだけ不良の先輩でも認めてくれるというか。そこはやっぱロックのいいところなのかな。


SiiiCK そういう地元があって、東京のシーンに対しては、どういう風に入っていきました?


武史 東京に憧れはあったんで(笑)。「俺らは湘南だから」という気持ちもありつつ、「いや、一回ちょっと東京に出て、ちょっとバンドマンの夢を見ようかな」っていうのはありましたね。近いくせに(笑)。 


Kazuki 赤いフュージョンに乗って、武史くんが一人でDragon Ashのライヴとかに、攻めてったんだか、顔を出しに行ったかっていう話を、Kjから聞いたりしましたよ。


武史 最初は高円寺に住んで、下北沢に行って。で、地元に帰ってくるみたいな(笑)。


Kazuki 俺も出てきたんすけど、謎の松戸で止まっちゃって。家賃の安さで(笑)。でも、やっぱ1年ちょいぐらいで戻っちゃって。



成功と原点回帰


SiiiCK 山嵐もFACTも、時代とジャンルを代表するバンドになりましたよね。山嵐はテレビにも出演して、日本のミクスチャーを代表するバンドになって。FACTは後にラウドロックと呼ばれるシーンで、新しい音楽性で一番最初に人気が出たバンドになりましたよね。自分たちの時代が来たなと実感した時のことは覚えています?


Kazuki ある日、理解されだした時に、周りがようやく追いついてきたのかな、俺たちは早すぎたのかっていう。俺らは遅咲きだったんで、あんまり楽勝感もなかったし、手探りで、ここから日本の音楽シーンはどうなっていくんだ?っていう感じで。自分らが上がってはきたけど、今度は、周りにバンドがそんなにいないなとか。不思議な感じはしてました。


武史 僕はけっこうすぐに売れて。18歳ぐらいのガキだったんで、調子に乗りまくりですね(笑)。3年ぐらい調子に乗って、もう一回イチからやり直して。30年やってるんですけど、まあ25年ぐらい、今は下積みを積んでる感じですね(笑)。


一同 爆笑


武史 最初にガーンと行って、調子に乗るじゃないですか。本当によくわからない状態になっちゃって、大人に騙されるじゃないですけど。だって、10代ですよ。田舎者のガキが、「えーっ? 全部わからない、どういうことだ?」って。金もあればあるだけ使っちゃうし(笑)。


SiiiCK でも、3年間経って、反省するようなことはあったんですか?


武史 何のために音楽をやってんだ?みたいな。メジャーと契約して、デビューするじゃないですか。何か楽しくねえなみたいな。そこから戦いが始まったんですよね。音楽はどう好きであるべきか?とか。考えれば考えるほど楽しくないし。売り上げとかも気にしなきゃいけないし。売り上げなんかどうでもいいんだけど。で、迷って、迷って、さまよって、やっとこの3~4年で、自分のあるべき姿がちゃんと戻ってきたかな。


Kazuki 昔で言ったら、オリコンのチャートインとかウィークリーとか、1枚入っちゃうと、そこが最低レベルの気持ちになるっていうのは、俺らもスゲエあって。次の作品を出した時に、ウィークリーの6位に入ったから、6位は絶対目指そうぜとか。でもそれって何なんだよ? 順位を目指すって、結局、人の評価なわけじゃないですか。じゃあ、誰かのためにやってるのかって言ったら、そうでもないわけだし。カッコいいなと思って、そこが突っ張るものだったのに、その突っ張る位置が変わってきてしまうんです。


武史 そういう時期はありましたね。


Kazuki でも、そんなのスポーツじゃねえから。客はそっちが1000人呼べてるけど、こっちの300人の方がめちゃくちゃカッコいいヤツばっかだよとか。それはそれで、自分らの中では勝ちなわけじゃないですか。自分らが聴いてほしいなと思う人たちに届いた方が、本当はいいわけで。大きくなれば、自分たちが求めてない人たちももちろん入ってきて。それでもやっぱりその人たちに何かを与えてるなっていう責任を、背負わなくていいのに、どこかで背負っちゃったり。それで良かったなってこともありますけど。何をやってんだかがわかんなくなる瞬間っていうのは自分らでもありましたね。


SiiiCK FACTをやっていて、特にそう思った瞬間は?


Kazuki アメリカ・ツアーして帰ってきて。今までだったら、言ってクアトロとか、600ぐらいのキャパで。で、帰ってきたら、いきなりSUMMER SONICで、オープニングアクトで2万5000人を集めちゃって。何なのこれ?みたいな。スキップしまくっちゃって。 その時に、「本当に俺のこと知ってんの?」って思ったし、技術的には自分では伴ってないと思ってたんで。自分より上手いギタリストなんか腐るほどいるし。でもそんだけ注目を集めてたら、そこでも超えてかなきゃなんねえのかなっていう怖さは、初めはあったすね。


武史 それってけっこう続いてた?


Kazuki 自分の好きなバンドのライヴを観に行って、「そこじゃねえ。クリアさじゃない」っていうサウンドだったり、立ち振る舞い、生き様、そこのカッコ良さが重要だなっていうのは取り戻したすけど、5年ぐらいはかかった気がするっすね。自分は下手くそなのにあいつより評価されてるっていうのが、常に引っかかってるというか。本当は楽器屋に行っていろいろ機材も試したいのに、ちょっと恥ずかしくなっちゃったり。


武史 それはあるね。いきなり自分たちが思ってないものが急に目の前にあったりすると、謙虚さを忘れちゃうというか。


Kazuki そもそも、ヤンキー魂が初めにあるんで。舐められたくねえなっていうのが、上回っちゃうと思うんですよね。俺たちはバンドマンだっていうところにたどり着いたのは、それこそFACTが終わるって決まったぐらいの時ですかね。それで、またSHADOWSっていうバンドを作って。バンドマンとしてやっていくんだってなって、今年で10年目になりますけど。そこで気づいたことってめちゃくちゃあって。もう追っかけないし、もう一回あそこまで売れようとか、そういう気持ちじゃなくて。自分らでカッコいいと思えること、楽しめること、楽しいと思うバンドとつるむこと、それだけブレてなければ、意外とみんなに混ぜてもらえてるし。山嵐も一緒の現場になると、それだけでブチ上がりますし。武史くんも言ってたけど、一回、売れて、できなくなっちゃったという経験が、この感じになってんのかな。


武史 でも、それが今は音にも素直に出てるよね。


SiiiCK 武史くんは、この3~4年で戻ってきたという話をしましたが、2019年に山嵐の全曲再録音のベスト・アルバム『極上音楽集』を出した時は、気持ちの整理みたいなものはあったのですか?


武史 それでやろうとしたんですけど、すぐにコロナになったじゃないですか。「おいおいおい、ここまでやっていい感じになったのに」みたいな。やっといい道順が出来たなと思ったんですけど、コロナになって、これどうしようかな?って。でも、みんな大変なんで、またイチからやればいいじゃんみたいな。


山嵐 - スペースフラワー



ニューアルバム『スペースフラワー』


SiiiCK 今回出した『スペースフラワー』は9年ぶりのニューアルバムですが、そこからの道のりはどのような感じでした?


武史 曲はひたすら作ってたんですけど、バンドの一体感はないので。まず、僕の目標が定まってなかったんです。でも、絶対に目標を定めるから、そのためにも活動を継続して。それなりにライヴをやれば楽しいし、このままじゃ終われないっていうのはあったんで。とりあえずもう一回本気でやってみようっていうのがあって、アルバムを作って。ライヴをひたすらやることから、それしかないなと思って。


Kazuki ライヴは楽しいっすよね。


武史 結局、ライヴが好きなんだなあ。


Kazuki 俺らもそうすね。仲間とやるっていうことがスゴい大好きですね。ワンマンとかあまり乗り気になれなくて、仲間とやるっていうところに尽きるのかな。一人ぼっちじゃないっていうのを確認し合うというか(笑)。そういうバンドがたくさんいるんで、俺は今は最高ですね。


武史 まあ、お客さんとも会えるし、友達とも会えるし。身体は大ダメージを受けるんですけど(笑)。


SiiiCK 山嵐のニューアルバム『スペースフラワー』を聴いて、思ったことはあります?


Kazuki やっぱ進化したなっていう部分すね。俺は特に「Yoroi」って曲がスゴいハマってて。あそこから後半の感じも、スゴい勢いがあって。山嵐もチャレンジするんだなっていうのが、とにかく至るところに散りばめられてると思ったし。Gakuがドラムを叩いてる曲とかも、またスゴい新しい匂いがするというか。ここでそれをやるんだ?みたいな。山でもチャレンジするんだな、止まんないんだなっていう。


山嵐 - Yoroi


SiiiCK スゴい進化しているし、新しいこともやっているし、でも山嵐は山嵐なんですよね。その感じって、出そうと思っても出せるものじゃないですよね。


Kazuki いや、出せないっすね。


武史 僕らが普通にゴリゴリをやっても、今のニューメタルっぽい人たちには叶わないと思うんですよ。だけど、自分たちの山嵐っぽいゴリゴリを探していくと、常に新しいチャレンジをしていたいというのがあって。次に作ってる曲とかも、だいぶトランス寄りの可能性もあって。


SiiiCK この前も、サイケデリック・トランス寄りの曲を作っているって聞いて、これだけのアルバムを作ったのに、もう次に向かっているんだ?と思いましたよ。


Kazuki 俺も今スゴいびっくりしたっす。攻めてんな、完全にやる気だなって。


武史 そうだね。めちゃめちゃ曲を作ってますね。もうバンバン出したいんですけど。


Kazuki さっきの話じゃないですけど、そのスパンでスゴいライヴをやってるっていうのが、ヴァイブス的にめっちゃいいのかもしれないですね。


武史 そうだね。ずっとライヴをやってると、活性化されるというか。やっぱりライヴが一番現場感もわかるし、ストリートの風もわかるし。一番の勉強の勉強どころなので。


Kazuki ライヴはお薬っすね。空いちゃうと不安になってくるし。


武史 元気を与えるつもりでもやってますけど、元気をスゴいもらうんで。


Kazuki 山嵐のツアーに誘われてるんですけど、外で何して遊ぶっていう話をもうしましたから(笑)。


SHADOWS - CLIMB



SiiiCK すでに全国ツアー「スペースフラワー2026」は始まっていますが、手応えはどうですか?


武史 手応え的にはスゴくいい感じですね。初日は初々しさもあったし、千葉LOOKというのもあって、特にスゴい良かったですね。その他の水戸と仙台も、自分たちが思ってる以上にお客さんが来てくれたので。こんなに久しぶりのツアーでこれだけお客さんが来てくれるのはありがたいですよ。ずっと応援してくださる熱いファンがいるんだなっていうのにも気づきましたね。


Kazuki しかも、今回、リリックに感じたんですけど、大人のいやらしさがあるんですよ(笑)。攻めてるリリックももちろんあるんすけど、けっこうセクシーだなと思って。あれはカッコいいすね。あのトラックに対してあの乗せ方って、山しかできないよなっていう。まあ、何をやっても山なんだなっていう。


武史 今まではツインヴォーカル、2MCだったんで、そういう分け方で考えたんですけど、今回はSATOSHIとKOJIMAが一つのヴォーカルとしてやる、どっちの声だかわかんないみたいな、同化してるイメージでやったんで。それがいいバランスなんです。


Kazuki 俺は早くライヴで拝みたいすね。新曲たちをまだ観れてないんで。あと今回、ベースがエグいっすね。まず初めにベースのエグさから、「兄貴、来た!」みたいな。そこを喰らってって感じですね。


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「俺たち、これしかないんだから」


武史 最近、ベースをまたちゃんと好きになって。さっきの戻ってきたっていうタイミングで、ベースのことをずっと考えてたんで。ベースを弾いてても楽しくない、そういう時期もあって。何で長年、こんなに悩まされてるんだろう?みたいな。でも、諦めずに。もう、これしかないんだから(笑)。


Kazuki 俺たち、これしかないんだから(笑)。


武史 本当、これしかないものを嫌いになっちゃったら、何もなくなっちゃうので(笑)。それもわかってるんですけど、でも何か好きじゃないみたいな。それを悩んで、悩んで。でも、やっぱり好きで。そこからは練習というものも、ちゃんとするようにして。


Kazuki 「これしかねえな」ってなったのが、一番デカいですか?


武史 ちょうどその時、色々あって。もう何もかも失って。もうベースしかねえな……って(笑)。このままじゃすべて失うぞって。


Kazuki もう一番最後のラインすね。


武史 「自分の人生はベースしかないぞ」って刺青を入れて。そこからベースを本気で真摯に向き合って、ちゃんと練習しようと思って。酔っ払った時に、とりあえずノリでベースを買おうと思って。ノリで買う額じゃないんですけど、スゴくいいベースを買って。あと、途中でいろんなバンド、OZROSAURUSもそうですけど、外仕事をけっこうやるようになって。OZROSAURUSでMACCHOと一緒にライヴができた経験はデカいし。HYDEさんとやらせてもらった時も、スゴい勉強になったんです。彼らと一緒にできる自分のレベルがあるんだなっていうので、自信を持ったというか。そこからThe Ravensとかもやったり。でも、すべては山嵐のためにやってたんで。そういういろんな人の背中を見てました。


Kazuki だから、The Ravensを観た時に、「えっ、武史くん、めちゃくちゃ上手いじゃん。そんなこともできちゃう?」と思って。「そんなメロウなラインも行っちゃうんだ?」とか。スゴい感心しましたね。やっぱベーシストだなって、俺はスゲエ思ってます。


武史 本当、ああいうバンドとやれて、感謝してます。練習しねえとできねえなって(笑)。もう、こそこそ練習しまくって、その練習が身になることも、40代になってから覚えましたね(笑)。


Kazuki 遅っ(笑)。


武史 10代の時は練習したんですけどね。そこから20年ぐらい練習しなくなって(笑)。


Kazuki 俺も初めは耳コピーとか人の曲を聴いて練習してたんですけど、16歳の時、ギターを始めて2年目でオリジナル曲をやり出しちゃって。そこから人の曲を弾かなくなってきたら、だんだんテクニックは離れていって。30歳ちょいぐらいになって吹っ切れて。人の曲なんかあんまりやらないし、バンドでやるとしても、自分がちゃんとリフを考えてやりたいし、自分はそれでいいかなと思って、ギターと付き合い出したんすよ。家にいる時はギターに触んなきゃなと思うんすけど、酒飲んでテレビを観たり、YouTubeを観たり、音楽を聴いたりしちゃうので。だから、最近はリビングの壁にアコギを引っ掛けて、ポロポロ弾けるようにはしだしてるっす。


武史 いいね。


Kazuki でも、コードとかスケールの知識が、俺は全然勉強できてないんで。


武史 俺もだよ。


Kazuki でも兄貴、一回、ポップアップに行った時に、「最近、ちょっとスケールを勉強してるんだよね」って言ってたじゃないですか(笑)。


武史 勉強して、後輩にベースを教えてもらいに行ってたんだよ。でも、忙しくなっちゃって、行かなくなって。簡単に言えば、三日坊主的な(笑)。


Kazuki ハハハハ!


武史 「スケジュールがなかなか取れなくて」っていう言い訳にしてるんだけど(笑)。でも、その後輩のおかげで成長できたから。本当はジャズが弾けるようになりたくて、まだ戦ってるんだけど。


Kazuki 戦ってるすね。俺も戦いまくってるすね。もう3回目ぐらいすけど。俺ら、これがなくなったら何もないので。職質だけしかされなくなっちゃうから(笑)。


武史 本当、ベースしかないので。ベースとかギターがあった上で、すべてが乗ってくるんで。ギター、ベースをやってて出来た友達がいっぱいいるし。音楽に感謝してますね。


Kazuki この歳になって、同じ同じ考え方と同じ気持ちでいられるヤツって、やっぱ減っていくわけじゃないですか。でもそうなった時に、ギターをやってたからこそ、まだこうやって話せる仲間がいるんだなと思うと、やっぱ良かったなって思うすね。


武史 思うね。


SiiiCK 2026年に考えていることは?


武史 2026年は、山嵐も、The Ravensも、ツアーがあるので、ツアーとリリースをひたすらできればいいかなと思ってます。山嵐の新曲の方も、たぶん年内に2~3曲出そうかなと思ってます。


Kazuki SHADOWSは新しいアルバムを作ってから2年ですけど、いいアルバムが出来たと思うんで、なるべくそれをキープしつつ、ちょこちょこ何かをリリースしていきます。SHADOWSは10周年なんで、ツアーを回って、また年末あたりにかけて何かやれればいいなって思ってます。



山嵐『スペースフラワー』

2025年12月24日リリース

(CAFFEINE BOMB)

CBR-140

¥3,000(税込)

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1. アカイウミ

2. DIXI

3. 嵐山山

4. 忍びとエイリアン

5. スペースフラワー

6. 涅槃

7. 109

8. Yoroi

9. 桜梅桃李

10. 愛軌道

11. 川沿い



山嵐 ツアー “スペースフラワー2026”

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2026年2月14日(土)岡山県 IMAGE

 出演:山嵐 / dustbox

2026年2月15日(日)広島県 SIX ONE Live STAR

 出演:山嵐 / dustbox

2026年2月21日(土)愛知県 伏見JAMMIN'

 出演:山嵐 / SHANK

2026年2月22日(日)大阪府 Live House Anima

 出演:山嵐 / SHANK

2026年3月8日(日)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA

 出演:山嵐 / Dragon Ash

2026年3月20日(金・祝)北海道 BESSIE HALL

 出演:山嵐 / ENTH

2026年3月21日(土)北海道 CASINO DRIVE

 出演:山嵐 / ENTH / Dizzy Sunfist

2026年4月11日(土)香川県 DIME

 出演:山嵐 / ROTTENGRAFFTY / バックドロップシンデレラ

2026年4月12日(日)愛媛県 WStudioRED

 出演:山嵐 / ROTTENGRAFFTY / バックドロップシンデレラ

2026年5月1日(金)神奈川県 善行Z

2026年5月2日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠

2026年5月24日(日)京都県 KYOTO MUSE

2026年6月27日(土)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX

2026年6月28日(日)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE

2026年7月11日(土)熊本県 Django

2026年7月12日(日)福岡県 LIVE HOUSE CB

2026年8月1日(土)山口県 LIVE rise SHUNAN

2026年8月2日(日)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎

2026年9月5日(土)岩手県 Club Change WAVE

2026年9月6日(日)秋田県 Club SWINDLE

2026年10月11日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTORO

2026年10月12日(月・祝)愛知県 THE BOTTOM LINE

2026年11月21日(土)東京都 LIQUIDROOM


6月公演~11月公演 チケット2次先行受付中!

【受付期間】1/17(土)10:00~2/1(日)23:59

【受付URL】https://eplus.jp/yamaarashi/



SHADOWS『DIG』

2024年9月20日リリース

(CAFFEINE BOMB ORGANICS)

通常盤:CBR-131 ¥3,000(税込)

Tシャツ付限定盤:CBO-15 ¥6,000(税込)

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1. CLIMB

2. WASTE NO REASONS 

3. WALK AWAY

4. TIMELINES 

5. SUPERCAR

6. DRIFTING

7. A GHOST OF WALLS 

8. DAYLIGHT

9. RESIST

10. MY EVERYTHING



山嵐

https://yamaarashi.asia/

Instagram: @yamaarashi07

X: @yamaarashi_asia

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCe4C8rgvMTabN9aMeQxXVDA


SHADOWS

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X: @SHADOWS_JAPAN

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