今では浦安、吉祥寺、千葉、お台場(DiverCity)、渋谷、那覇、木更津と、全国7ヶ所にショップを展開し、今年6月23日にオープンしたばかりの木更津ストアにはインスタント スケートボードパークも併設されている。インスタントには、ショップというものにこだわり、ローカルのサポート、スケートボード・カルチャーそのものを伝えるということをずっとやってきたという印象が強い。そんなインスタントが今年2025年に30周年を迎えることとなった。30周年のテーマは「MARBLE(マーブル)」。各店舗のショップカラーやローカルライダーの個性が交わり生まれた、ブランドの多様性とつながりを象徴しているとのこと。インスタントの本間章郎さんに話を聞いた。
本間章郎のスケーター・ライフ
SiiiCK インスタントを始める前の本間さんは、どういうスケーター・ライフを送っていたのですか?
本間章郎 僕は世田谷の出身で、吉田徹、長島亘、赤地正光、岡田晋あたりはけっこう地元なんです。中学から私立の高校に行ってて、ちょっと世間知らずな感じだったのが、高校に行った時に甘ちゃんだったなって気づくんです。高校デビューというか、いろんなものに興味が湧きまして。地元の先輩にサーフィンに連れていってもらった流れから、スケートボードを始めるんです。でも、スケートボードをやってるヤツなんて、周りに誰もいないから。家の近くの公園の駐車場とかいろんなところに行って、やってるヤツを探すんですよ。そこで長島亘を発見しましたね。それで三軒茶屋のロサンゼルスクラブに行ったり。新宿の中央公園通のローカルと仲良くさせてもらったりして。中央公園はスケートボードのメッカで、いろんなところからいろんなスケーターが集まるようになって。少しずつみんなと仲良くなって、広がっていって、抜けられなくなったという感じです。
SiiiCK けっこうそこで人脈はできたわけですね。
本間章郎 そこから後は、上野とか原宿の歩行者天国のジャンプランプで、YOPPI(江川芳文)とかサトシ(川村諭史)とかのSTORMY連中、ムラサキスポーツの人たちとも会って。みんなそれぞれがスゴくイケてる人たちばっかりだったんです。あと、僕は小学校6年からギターもやってたので、オレンジカウンティのスケートパンクとスケートカルチャーがくっついてるのも面白くて。どんどんハマっていきましたね。
SiiiCK スケートボードを中心にカルチャー全体にヤラれた感じですか?
本間章郎 カルチャー感にヤラれましたね。クラブにもよく行ったし、ライヴにもよく行ったし。けっこう活発でした。ヒゴビシャス(小山眞佐彰)とかDAIKON(田中大輔)の世代と同じ頃にスケボーを始めてるんですけど、僕は年齢が2~3個上なんですよ。当時みんなが16~17歳ぐらいの時に、僕は車を持ってて、いろんなところにスケボーに行けるものだから。みんなから「あそこに行こうよ。ここに行こうよ」ってたくさん誘ってもらって。鴨川に行ったり、厚木に行ったり。いろんな本物たちと遊ばせてもらって、いろいろ教えてもらいましたね。それは今もスゴく感謝してます。
SiiiCK 一部上場企業の会社に就職していたんですよね。
本間章郎 でも、2年ぐらいしかもたなかったんですよ。それには理由があって。高校生の時に親父が死んでしまって。お袋を養うためにはちゃんと仕事しなきゃなっていうのだけで、そこに就職したんです。行けるところで一番いいところに入ったんですけど、入ったら会社がデカすぎて、役所みたいで。どこかの課に行くと、もう自分の何年後かのサンプルが全部揃ってるわけですよ。どんなに頑張っても、5年後はあそこまで、10年経ったらあんな感じ、20年働いてもこんなものかと考えた時に、もうくだらなくなっちゃって。で、もういいやって言って辞めちゃいました。お袋にもごめんねって謝って。でも、特に叱責されることもなく、「あなたの人生は好きにしなさい」って言われたもんだから、スケボーをやっちゃいました。
SiiiCK インスタントを始めたきっかけも聞きたいのですが。バイトの同僚がきっかけだったんですよね。
本間章郎 会社を突発的に辞めて、飯が食えないので、大学時代のホテルのバイトに戻って。そしたらその時の友達がそこで働いてたんですよ。毎晩ルームサービスの仕事をして。夕方に入って、夜中の1時から3時ぐらいはアイドルタイムで、みんな寝ちゃうんですけど、俺らはトランプをやりながら、いろんな話をしてて。「俺、スケボーショップをやりたいんだよね」という話をしたら、「一緒にやりたい」って言ってきて。
SiiiCK スケボーショップをやりたかったんですね。
本間章郎 ショップがやりたかったんですよ。当時、1ドル=80円台で。海外に買い付けに行きたかったんです。それでちょっと行くわって言って。アメリカのリテールとかアウトレットを回って。最初はヒップホップで流行ってたTimberland、POLO SPORT、GAPなんかも買ってました。カリフォルニアには何度も何度も行って、サンディエゴからサンフランシスコまで車で行ったり来たりをやってましたね。でもそれを1年間やったら疲れちゃって。もうやめようってなって。それで、国内で仕入れられるような流れはないかな?と思った時に、スケボーの仲間たちが当時のコーシンだとかPICだとか、いろんな会社でそれぞれの役職を持ってて。彼らに相談して、「スケボー屋をやりたいんだけど」って言ったら、快くアカウントを作ってくれて。2年目から、仕入れにシフトしようって言って、スケボー屋になったんですよ。
1995年創業当時の本間さんと共同経営者の浅岡さん

インスタントの始まり
SiiiCK スケボーショップになったのは2年目からなんですね。
本間章郎 インスタントのスタートは並行セレクトショップで、その中にスケボーも売ってるという店だったんですよ。僕はスケボーが好きだったから、DELUXE(現・DLXSF)の倉庫に行って、直接売ってもらったものを店の中で売ったりしてたんです。
SiiiCK お店の名前をインスタントにしたのは?
本間章郎 いろいろあるんですけど、「誰でもスケボーを簡単に始められるよ」という思いも入ってますね。スケートボードって、敷居が高いじゃないですか。ガラが悪いし、転べば痛いし。最初の一歩を踏み出すのにスゴくハードルが高いんです。だから、とりあえずインスタントでスケボーを始めてもらって、わかる人は残る、わからない人はいなくなる。それでいいじゃんというのもあります。あとは、あまりにも簡単に始めたからというのもあります。相棒の浅岡と俺とで何個も名前を出し合って、それぞれの名前が最後に一個ずつ残ったんですよ。浅岡が最後まで出してたのは、「インサイト」でした。性格が出てますよね。俺は楽観的で、浅岡は慎重派。二人は性格も考え方も違うから、今まで一緒にできてます。
SiiiCK 最初のお店を浦安にしたのは?
本間章郎 浅岡が浦安に住んでたからです。二人が出会ったのも、浦安のディズニーの裏のホテルでバイトしてた時だったので。俺は会社を辞めてるから暇じゃないですか。浅岡は浦安で仕事をしてるから、「俺、行くよ」って行って、いつも浦安で打ち合わせをしてました。そこから金の目処もついて、「どこかに物件を借りようぜ。探しに行こうぜ」って言って出たら、「あ、あそこに募集が出てるぜ」ってなって。「あそこでいいじゃん」って言って、始めたんですよ。
SiiiCK そうだったんですね!
本間章郎 でも当時の浦安は何もなかったですよ。カルチャーもないし、普通の漁師町なので。当時売ってた並行品に中高生がスゴく興味を持ってくれたので、買い物に来るついでにスケボーを勧めたりとか。そうやってスケボーを始めた子たちと地元の浦安の公園に行って。若い子たちが見てると、そのままスケボーをあげて。「これをやるから練習しろ。また来週来るからな」って言って。そういうことをやってました。昭和ですよね。でもかなり面白かったです(笑)。
SiiiCK お店をオープンした頃には、本間さんは大会のMCも始めていますよね。
本間章郎 MCは’96年からですね。店をオープンした翌年、カリフォルニアストリートの藤原社長とかAJSAの横山さんに声をかけてもらって、コンテストのMCを始めて。それでうわーっと日本中にスケーターの知り合いができたんです。
SiiiCK 雑誌「WARP」が創刊したのも’96年ですからね。
本間章郎 そうです。WARPでハウツーの連載も始めました。全部同時にそこからスタートしましたね。
SiiiCK MCを始めたのは、晴海で行われたFineカップがきっかけですよね。
本間章郎 そうです。それもDAIKONの代役ですからね(笑)。DAIKONが「MC嫌だから、代わって」、「いいよ」って言って代わりました。でも今思えば、おかげさまですよね。
SiiiCK 当時は大会のMCとして有名でしたからね。
本間章郎 他にいなかったんですよ。TOKYO Z-BOYZの森てっちゃん(森徹也)以外には、MCをできる人がほぼいなくて。みんな自分がスケボーしたいから、MCとかジャッジはやりたくないんですよ。僕もそうだったんですけど、周りはみんな上手い人ばかりだったので。みんなが滑ってるから、「俺はこっち側から応援するよ」ってつもりで、MCをやってました。
SiiiCK 2店舗目を出したのはいつですか?
本間章郎 12年目ぐらいですね。吉祥寺の初代店長の吉田智との出会いがあって。吉田智はライダーになるのも、自らスポンサーにビデオを持っていって、入れてもらいたいという話をするんです。スゴいラブコールを受けたので、その末にうちのライダーになってもらいました。彼は仕事をいろいろ転々とするんですけど、最終的にはスケボーで飯を食いたい、何かを一緒にやりたいと言ってきて。ちょうど共通の友人が吉祥寺でお店をやってて。飲食店をやりたいから、ここから動きたいんだよねって話をされたので、「じゃあそこを俺らでまるっと入ります」って言って。そこでスケボー屋をやることにしました。そこから吉田智と手作りでお店を始めました。

ローカルのハブとしてのショップ
SiiiCK インスタントはローカルを非常に大切にしているショップというイメージが強いのですが、その後オープンしたお店も含めて、どういうショップ作りを考えていますか?
本間章郎 やっぱりね、ショップってローカルのハブなんですよ。僕らのように、「スケボーなんぞや?」、「カルチャーなんぞや?」っていうのが何もわからない人が、「どこで買えばいいんだろう?」、「どこで選べばいいんだろう?」ってなった時に、当時はインターネットもなかったし、ショップに行くしかなかったんです。それでショップに行くと、怖いんですよ。バンダナ巻いてサングラスかけてるような怖いおじさんがいて(笑)。ニコリともしないし、「いらっしゃいませ」とかもなくて。そこで何が合ってるのか、何が間違ってるのか、自分で選んでいかなきゃいけないじゃないですか。そこでは先輩とか後輩とか、いろんなヤツらが集まって。気が合うヤツがいたり、ケンカしたり、いろんなことがありながらも、そこで自分を修行していくんです。ショップはそこをつないでいくハブなんですよね。今もそうだと思いますよ。ショップにハブの機能がなくなったら、もう全部ECでいいんです。
SiiiCK 確かにそうですね。
本間章郎 今、世界中からモノを買える時代に、何故ショップに行くの?って。でも、そこには機能と魅力があるんですよね。それを信じてやってます。
SiiiCK 吉祥寺なんて良い例ですよね。いろいろ個性的なスケーターや映像を撮るクルーが誕生しましたからね。この前、吉祥寺ストアの副店長で、hi-liteを主宰する小泉玲をクローズアップした時も、映像を撮り始めた時にやっぱりショップからのサポートがあったと話していました。
本間章郎 それがちゃんと広がっていけば、コミュニティが広がると思うんです。日本のスケートボードのシーンって、ジェネレーション・ギャップがいろんなところにいっぱいあるんですよ。そのジェネレーション・ギャップをくぐり抜けられないから、 一番下にいる今始めた人は上とつながれないし、飛び越えられないんです。だからジェネレーション・ギャップの世代がまた第1世代になってしまうんですよ。アメリカだとジェネレーション・ギャップがないし、ずっとレイヤーが出来てるから、今日始めた人も、トニー・ホークやスティーヴ・キャバレロをリスペクトができるんです。それが日本にはないし、抜けちゃってるから、今から作ることはできないじゃないですか。だからショップの存在は、今後も大事なもののままでいてほしいんですよ。
SiiiCK ショップでのイベント開催なんかも積極的にやっていますよね。
本間章郎 試写会をやったり、ポップアップをやったり、ただビールを飲んだり、地元のローカルのビデオが出来たらみんなで見ようぜとか。それがショップの意味というか。ただモノを仕入れて並べて売るだけだったら、別にスケートショップは要らないですよ。誰が立ってるのか、誰がいるのか、何を売るのか、何をするのかっていうのが、ショップとしては試されるところですよね。
SiiiCK いろいろスケーターを取材すると、最初にスケボーに興味を持った時、普通にショップに行くと高いから、オモチャ屋とかで安くて質の悪いスケボーを買ってしまって、一度挫折してしまうみたいな話をよく聞くんですよね。でもインスタントでは、コスパ抜群のオリジナル・コンプリートセットとかインスタントウィールを出しているから、あれはスゴいことだなと思ったんです。
本間章郎 なかなかできないですよね。今は店舗が広がって、ある程度バジェットがあるから自分たちで作れるんですけど、最初の頃はできなかったです。やっぱり最初に挫けないというのは大事なんですよ。オモチャのスケボーとちゃんとしたスケボーの違いは、値段じゃないんです。だからスクールもやってるんですけど、オモチャのスケボーを持ってくる子もいるんです。そういう時はうちの先生に、「おまえの板を貸してやれ」って言って。乗った瞬間に、「ああっ!」って違いがわかるんですよ。乗った時の感触とか、蹴った時の進む感触とかが全く違うので。
SiiiCK インスタント千葉ストアには、スケートボードエリア「CHIBA SKATE BASE」も併設されていますよね。ああいうのも良いですね。月額サブスクリプションもやっているんですよね。
本間章郎 そうなんですよ。最初は保養施設で、パークではなかったんですよ。うちのスタッフやライダーが雨の日とか行くところがない時に、滑れるよっていう場所にしようと思って、あそこを借りたんです。そしたらあまりにいろんな人が来て、滑りたいって言うから、今は維持費用として少しのお金をいただいて、滑れるようにしています。
インスタント千葉ストアのスケートボードエリア「CHIBA SKATE BASE」にて

SiiiCK 木更津ストアにもパークがあるんですよね。
本間章郎 木更津は新店で、アウトレットの中にあるんですけど。ディベロッパーさんにスケートボードをできる場所を作っていただいて。そこでスクールをやったり、今後はイベントをやったり、いろんなことを考えています。
SiiiCK 6月23日にオープンしたばかりですよね。
本間章郎 奇跡だと思いません? 商業施設にスケートボード・パークなんて、あり得ないですよね? ご理解ある担当者とのご縁ですよね。渋谷と同じディベロッパーさんなんですけど、商業施設を出すのに家族とか若者を取り入れたいとのことで。今の若者はみんなポチっちゃうから、現場に行かないらしいんですよ。そこで現場に行く仕掛けをどうやって作るか、ディベロッパーさんにとってのテストになるんです。
SiiiCK 現在ショップは、浦安、吉祥寺、千葉、お台場(DiverCity)、渋谷、那覇、木更津とあるわけですが、場所選びはいつもどうされているんですか?
本間章郎 恥ずかしい限りなんですけど、採算は後付けで考えて、まずはご縁なんですよ。さっきも言った通り、ショップで一番大事なのは、「そこに誰がいるか」なんです。いろんな人と会って、「ショップをこの人とやってみたら面白いな」って思う人との出会いから、ショップになることが多いです。逆もあって、「やりたいです」って言ってくれた人と、「できるかな?」っていうのでやってみるパターンもあります。
SiiiCK 那覇はどのように決まったんですか?
本間章郎 那覇は店長のマーボーくんが吉祥寺のローカルだったんですよ。当時、沖縄のライダーがみんな上京して、吉祥寺のアパートを1棟借りてたんです。でもそのアパートの立ち退きだか撤去だかで、みんな沖縄に帰ることになって。マーボーくんも沖縄に行っちゃったんです。10年ぐらい前のことで、それ以来全然会ってなかったんですけど、家族で沖縄に行った時にあるショップで働いてて。「あれ~、何やってるの?」って聞いたら、「ここで手伝ってるんですけど」という話になって。何かやりたいという思いがあったので、「ショップでもやってみる?」って言って、始めました。
SiiiCK いいですね。
本間章郎 可能性をスゴく感じたんです。沖縄ってスケートボードの天才がいっぱいいるんですよ。みんな勝負しに東京や大阪に来るんですけど、最終的には沖縄に帰っちゃうんです。もったいないじゃないですけど、何か上手くコネクションを作ってできればいいなと思って。
SiiiCK 那覇ストアは、3周年を記念した映像作品『MOSH SOUL & FLOW』も出していますよね。積極的に発信していますね。
本間章郎 今のうちのクリエイティヴは、カイセイくんという沖縄の子がやってるんですよ。SNSに出す動画とか写真とかのクリエイティヴは、全部沖縄発信です。
インスタント那覇ストアの店長マーボー

30周年テーマの「MARBLE(マーブル)」
SiiiCK 30周年のテーマは「MARBLE」ですが、どのような意味合いがあるのですか?
本間章郎 30年もやってると、年代もスタイルも多様なコミュニティになってくるんですよ。この間もフローライダー選考会というのやって。アンダー15で、12歳とか13歳とかのスゴい上手い子たちを集めて、選考会をして、何人かサポートさせてもらうことになったんです。インスタントのライダーはヒゴビシャスが一番年上になるんですけど、その子たちの親よりも年上だったりするんですよ。今のスケートボードの世界は、いろんなビッグブランドが倒産したり、いろんな新しいファッションが出てきたりとかで、混沌としてて、ぐちゃぐちゃが混ざった状態になってるんです。それを「MARBLE」というもので表現できればなと思ったんです。あともう一つ、スケーターがみんな大好きな大理石の、スケートボードをやるようなセクションも、一緒にイメージとして合わせてやっていきたいなというのもありますね。
SiiiCK 『MARBLE』というタイトルで、30周年を記念したチームビデオも制作中ですよね。それを小泉玲が担当しているというのも最高ですね。
本間章郎 やっぱりね、どんどん新しい人の可能性とセンスを受け取りたいし、最終的には熱意を感じられるやり方でやっていきたいんですよ。11月までにはローンチされるので、楽しみにしてください。
SiiiCK 30周年パーティもやりますよね。
本間章郎 やります。パーティをやるところが、僕の結婚式の3次会をやったところで。渋谷の有名なクラブなんですけど、1周も2周も3周もして、またそこに戻ってきますね。
SiiiCK 30周年企画の方は、DAIKON(DISKAH)とのコラボからスタートしたのですか。
本間章郎 TシャツをMARBLEのストーリーで作り始めて。コラボレーション企画を始めて。大きな企画はDAIKONからですね。あと、25周年ぐらいの時にラジコンの師匠に出会って。ラジコンのイベントも、新宿の丸井の屋上で一緒にやったんですけど、それが超面白くて。ラジコン界の有名な方たちもいっぱい来て。その人たちを通じていろんな人と仲良くなりました。ちょっと前までは、茨城の谷田部のサーキットに行って、ずっとラジコンをやってましたよ。それで、BLOCKHEAD MOTORSというラジコン・ブランドとのコラボTシャツを出しました。
今年5月に行われた30周年企画、DISKAH(DAIKON、田中大輔)とのコラボレーション
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SiiiCK BEER SLAVE、CHUULIPとのコラボもありますよね。
本間章郎 BEER SLAVEは、元々吉祥寺のお店でつながりがあるYUKIくんっていうアーティストがいて。彼の作品はスケートボードのカルチャーをスゴく表現してて、面白いんですよ。周年のたびにコラボをやってますね。CHUULIPは、スゴく人気のデッキ・ブランドで、うちのライダーも何人か乗ってますけど、ヤングブラッドというか、新しい流れをスゴく感じて。日本のスケートボード・ブランドって、大瀧さん(T19 Skateboardsの大瀧浩史)とかいろんな先輩たちがやってますけど、新しい形ってなかなか難しいじゃないですか。スケートボードって形も決まってるし、できることが限られちゃうので。でも、本人たちは常に何か新しいことをやるぞと思ってやってるんです。うちのスタッフとかライダーもみんな仲が良いし、何か一緒にできればなと思って。
SiiiCK VAGAとのコラボでは、バックパック、ウォレット、ベルトを出していますね。
本間章郎 VAGAは佐々木くんがやってるんですけど、昔はスケシューの代理店の営業担当をやっていて。紆余曲折があって、今回一緒にやることができました。あれはギミックが日本人らしいんだけど、スゴくソリッドでカッコいいんです。スケートボードが背負えるんですよ。昔、SAGと一緒に作ってるんですけど、デッキを入れるバックパックって、外側にベルトでスケートボードをくっつけるか、斜めにかけるかのどちらかしかなかったんですよ。でも、背骨のカーブにスケートボードのデッキのコンケーブは合うなと思って。デッキを背中にぴったりくっつけても、あまり違和感がないんですよ。それで縦に背負えるバッグを作ろうというので、SAGと一緒に作りました。それが今では、真っ直ぐデッキを背負うっていうスタイルのバッグが何個もあって。VAGAとのバッグは僕が考えた何百倍ものスゴい多機能にはなっているので、より進化してるなというのに感心してます。
SiiiCK ここから先のコラボ企画で、今話せるものはありますか?
本間章郎 今はNIKEさんのAIR MAXの打ち出しのスケジュールがひと通り終わって。次は某有名なブランドさんとシューズのコラボ企画が走ってます。あと、OLEDICKFOGGYというバンドの伊藤くんと、ヒゴビシャスを通じて仲良くなって。一回コラボをしてるんですけど、今年もまた30周年記念で一緒にやろうって言って。ヒゴビシャスとHIROTTONも入れた三者でトリプルコラボを考えてます。7STARS DESIGNの堀内くん(堀内俊哉)ともやりますね。同じ1995年のスタートなんですよ。うちのインスタントのロゴも、10周年の時に新しく作ってもらいました。今回は大きな節目なので、何か一緒にやらせてもらうことになってます。他にも年末年始に向けて、別のアーティストとの企画も進めてます。
7 STARS DESIGNの堀内俊哉によるインスタント30周年の記念作品

SiiiCK 30周年は来年の3月まで続くのですか?
本間章郎 そうなんです。一応、今年いっぱいでいろんな打ち出しをやって、3月までは少しアフターパーティのようにゆるくやって、年度を終わらせようかなっていう。壮大な1年になると思います。
SiiiCK 30年以上スケートボードを見てきた今、今後のスケートボードについては何を思いますか?
本間章郎 スケートボードって常に変化するんですよ。例えば、ウィールが65mmだったのがいきなり40mmになったり。デッキの形がいきなりスッキリしちゃったりとか。目に見えて大きい変化が毎年のように起こってたんですけど、今は大きい変化はあまり目には見えないんですよ。でもね、中にいる人にはわかるけど、常にスゴいスピードで変化してるんです。この変化を見続けたいなと思うのが、僕がスケボー屋を続けてる一番大きな理由で。常にワクワクするんですよ。次は誰がどういうブランドをやっていくんだろうとか、どういうものができるんだろうとか。ウィールのウレタンが何から何に変わったとか。もう知らない人はどうでもいいじゃないですか。でもこれを見続けられる幸せっていうのは、スケートボードショップをやってるからです。ただスケボーを継続的にやってるだけだと、そこまでの細かい変化までは見えないですよ。だからありがたいなと思いながらやってますね。
INSTANT 30th Anniversary
「MARBLE」プレミア上映

開催日: 2025年10月25日(土)
会場: BXCAFE / CLUB HARLEM 3F(渋谷)
東京都渋谷区円山町2-4 ドクタージーカンズビル
時間: 16:00-21:00(プレミア上映20:00~)
入場料: 20歳未満無料 / 20歳以上入場700円(1ドリンク付き)
タイムテーブル
16:00- SHUT UP & SKATE
17:00- SKATE GAME
19:00- SURPRISE TIME
20:00 「MARBLE」プレミア上映
21:00 終了
Instagram: @instant_skateboards
YouTube: @instantskateboards921
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