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Operation Mosquito 初のEP『Echoing Breath』をリリース。境界線のない世界観を、織りなす音と映像で表現する、歌詞を持たない4人組インストゥルメンタル・バンド

Operation Mosquitoは、横浜で2022年6月に結成された4人組インストゥルメンタル・バンドである。

メンバーは、楽曲、映像制作のディレクションを行うリーダーの林広大(ギター)、SIS[死生]、THE NEVER SURRENDERSでフロントマン、ギターを務めるt-50(ギター)、ジャズ、R&B、ポップス、ヒップホップなど幅広いアーティストのサポートで活躍してきた関口拓良(ドラムス)、そして山本航(ベース)がいる。「美しさの中にある汚さ」という人間の表面と内面をテーマに、内に秘めた激情を音楽へと昇華。ライヴ時にはバンド演奏のみならず、その世界観を映像でも表現している。その境界線のない世界観からは、音楽の可能性をいろいろ追求してみたいという実験的なスタンスが見てとれる。4月5日には初のEP『Echoing Breath』をリリース。4月11日には青山月見ル君想フにて、イベント「More Than Words Vol.2」を主催。3月からは、ブランドのLiberaidersよりオフィシャルグッズもリリースしている。林広大に話を聞いた。



Operation Mosquitoというバンドのオリジナリティ

 

SiiiCK Operation Mosquitoはどういう音楽をやろうと思って結成したバンドですか?

 

林広大 僕自身は元々メタルとかハードコアが好きで。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも好きだし、ヒップホップだとザ・ルーツ、ビースティ・ボーイズ、ギャングスターとかを聴いてました。フガジとかアメリカン・フットボールあたりから始まって、クセのあるバンドを好きになったんです。プログレッシヴ・ロックのソフト・マシーンとか、日本で言ったらdownyとか、あっち系にもハマりましたね。

 

SiiiCK 面白い音楽を探していたんですね。

 

林広大 探してました。で、歌詞は要らないんです(笑)。声も一つの楽器みたいな感じで聴いてるので。「こういうことを歌ってる」とかは特に気にはしてなかったんです。それよりも楽器の音が好きだから、自分で音楽をやるのならインストだなと思ってて。この前も月見ル君想フでライヴをやった時に言われたんですけど、「これ、狙って作ってるの? それとも全部即興だったの? どっち?」って。「これ狙ってやってんだったら、マジで頭イカれてるよ」って言われちゃって。「4人全員が狙ってやってるんだったら、他にはないからめちゃくちゃ面白い」って。厳密に言うと、どっちでもなんですよ。ライヴの時はもちろん決まりがあるんですけど、制作の時は譜面も読めないし、音楽のスーパー初心者だし、何拍子とか何小節とか無視しちゃうので。そういう意味では制作段階では即興なんですよ。

 

SiiiCK 狙っている部分と即興部分の割合はどのくらいですか?

 

林広大 ライヴではガチガチの決まりごとが100%です。ここは4回やって、次は3回とかやるんですけど、「それは何故?」って言われてもわからない。バンドのリズム隊としては、次は4回であってほしいのに、「何で3回なんだよ?」ってなる。そのライヴの時も対バンのalmenialvaから、「まず、この全然違うジャンルのバンドが一緒にやる意味から考えたよ。何だったんだろう? でもちょっとわかった気がする。謎の変拍子を多用してくるところとか、俺らにはできないから。ある意味、多ジャンルのクロスオーバーだったんじゃないか」みたいな、分析を超されて。almenialvaはとてつもないクオリティでやってたし、ヤバいバンドだと思ってたので、「恥ずかしいからやめてください」って言ったんですけど。

 

SiiiCK そこまで思わせてしまったのはスゴいですね。

 

林広大 玄人からすると、やたら考えさせられちゃうみたいです。たぶん、「1+1=2」でいいところを、僕は割ったり、掛けたり、二乗したりして、めっちゃ遠回りで「2」という答えを出してるのかなって思うんです。それはうちのドラムの拓良からも言われて、何となく気づいたところで。リズム隊ってけっこう数学的に考えるじゃないですか。彼らが数式をはめ込んでいく中で、あえて僕がここは掛けちゃおうっていうのが面白いのかもしれないです。

 

SiiiCK 制作の時はどうですか?

 

林広大 その逆で。「これは4拍子かな?」と思って提出すると、「6/8拍子とか5/8拍子になってます」って言われますね。だからもうわからなくなって。最初は意識してやってたんですけど、返ってストレスになっちゃって。あと、クリック音も大嫌いなんですよ。BPMはみんなで合わせるために必要ですけど、メンバーからも、「クリック音を無視しないと、あなたの良さが出ない」っていうのを了承してもらったので。ライヴとはまた逆で、感覚が100%になりますね。

 

SiiiCK 感覚が100%なのを、他のメンバーが数式的に理解するのも面白いですね。

 

林広大 それがクロスオーバーするんですよ。メンバーが「この曲でもこれを使ってるから、ちょっと差別化するために、こういうのはどうですか」っていう提案をしてくれるんですよ。「そこはゴメン、ここはどうしてもやりたい」って僕が言うと、ドラムは「本気で意味がわからないです」って泣いてくるわけです。それでも、「しょうがない。何とかしよう」ってやってくれるのが、うちのバンドメンバーなので。素敵すぎるんですよ。

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料理長ではなく、野菜の製造者という感覚

 

SiiiCK 一番意味がわからないと思われた曲は?

 

林広大 今回のEP『Echoing Breath」の一番最初の「無の揺らぎ introduction」は、だいぶクレイジーだと言われましたね。途中でラジオの音とかも入れてるんですけど、僕がめちゃくちゃこだわりすぎちゃって。「第1次世界大戦の時ぐらい無線状況が悪かった時の無線の音がいい」とか。あと、ちょうど昔のジープを扱ってるディーラーさんが家の近くにあったので、そこで各年代のジープのエンジン音の聞き比べを2時間させてもらって。「この音、いいですね」って、ボイスメモに入れて。エンジニアは相澤大夢くんっていう、サウンドエンジニアの子なんですけど、「素材だけは集めたから、これを料理してほしい」っていう話をするんです。「無の揺らぎ introduction」は彼と二人で作ったんですけど、僕の好きな空間系のギターのエフェクターをかけて、LINE 6でグワングワン言わせてノイズを作って、それを随所に入れてミックスした曲で。クリックもBPMも決めず、拍も全部無視して作りました。これも意味がわからないって言われましたね。普通、フロントマンとか曲を作る人って、ドラムを叩いたり、ベースを弾いたりして、各パートの人に、「一応こんな感じ」、「こういうのはどう?」って、意見を出しながら作っていくと思うんですよ。フロントマンとか曲を作る人は料理長みたいな感じじゃないですか。僕はどちらかと言うと野菜の製造者で(笑)。「ちょっと癖のある野菜を作ったんだけど、ゴメン、これを食えるように料理してくれない?」って言って。他のメンバー三人から、「こういうのどう?」って言われると、僕は「ここは塩で行ってほしい」って言うんですよ。それがOperation Mosquitoなのかもしれない。

 

SiiiCK 癖のある野菜はどういうインスピレーションから生まれるのですか? ギターを弾いてると生まれるのですか? あるいは世界観ですか?

 

林広大 これはいろいろなんですよ。僕、自分の曲以外はギターが弾けないんです。だからセッションとか絶対にできなくて。上手い人たちだとその場のグルーヴ感でパカパカやるじゃないですか。僕は自分の曲しかできないし、コードもわからないから。例えば、新しい昆虫を見つけた人が「なんとか虫」って名前を初めてつけるみたいな感じで、「変なコードないかな?」っていつも考えてるんですよ。それで、メンバーから「そこは通り道だから、こうすればこのコードになるんだよ」って修正されると、「じゃあ、もっと変なコードを作ってやろう」ってなるんです。

 

SiiiCK 「その手には乗らないよ」ということですね(笑)。

 

林広大 「それを崩すのが俺だよ」って。何でかっていうと、下手くそだから。下手くそなら下手くそで、何かクレイジーなことをすればいいんですよ。でも、正統派なパワーコードを使うこともある。メタルっぽくなるのも面白いし、それがポストロックの一番いいところだと思うんです。壮大な曲もスゴい好きだし、グチャグチャしててうるさいのも僕のルーツの一つでもあるから。ハードコア、メタルは最高なので、やっぱり入れたいんですよね。同じことをやってもつまらないし、先輩たちの後追いになってしまうので、新しいものをどんどん作っていきたいんですよ。

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EP『Echoing Breath』

 

SiiiCK 4月5日にリリースしたEP『Echoing Breath』ですが、収録曲5曲は結成から今までにライヴで披露してきた曲になるんですか?

 

林広大 2022年に結成して、今年で4年目になるんですけど、去年TRUNK HOTELでライヴをやらせていただいた後、聴ける曲が「Operation Mosquito」と「shadow of the day (feat. HAYATO)」の2曲しかなかったんです。ライヴをやっても、聴けるものがないと曲を覚えてもらえないなと思うので。この5曲はずっと2~3年ライヴでも披露してるし、自分としても具現化できる作品を作りたかったので、ライヴは一回お休みにして、レコーディングをやっていこうってなりました。

 

SiiiCK ライヴで披露していたものをそのままレコーディングしたのですか? さらに曲をいじるとかありました?

 

林広大 ありました!(笑) やっぱりやっていくうちにどんどん肉付けしたくなっちゃうんですよね。

 

SiiiCK 具体的にはどういじりました?

 

林広大 僕としては正統派で弾いたものもあるんですけど、t-50には遊んでもらいました。普段のライヴではかけないようなギターのエフェクトを提案してもらったり。エンジニアはキーボードもできるので、こういう音でトッピングして肉厚な感じにしてみたらどう?って提案してもらったり。あと、機材の接触不良でノイズが出るじゃないですか。そのノイズがちょっと心地良かったりもするんですよね(笑)。「無の揺らぎ introduction」という曲では、あえて機材の接触不良のノイズをバチバチに入れさせてもらってます。だから最初にジージー鳴ってるんですよ。エンジニアからは「これ大丈夫?」って言われたんですけど、「これは入れたい」って言って。

 

SiiiCK 4月11日にライヴを主催しましたが、これは「More Than Word」のVol.2ということですよね。

 

林広大 Vol.1は一昨年の10月にRuby Roomでやったんですよ。名前を何かつけないとなと思って、インスト・バンドなので、「言葉よりも」という意味で作ったんですけど、だからと言ってインスト・バンドとだけ共演するわけじゃないんです。例えば、フォロワーが10万いるからカッコいいバンドかと言ったら、俺はそうだと思ってなくて。一方で、ロンドンの地下鉄には、全然知られてないのにハンパなくギターが上手い人とかいるじゃないですか。その感覚に似た感じで共演を選びたくて。やっぱりライブハウスの現場っていいものじゃないですか。TRUNK HOTELでライヴをやった時も、まさにそう思って。あの空気感、あの熱量ってその場にいた人しかわからないんですよ。まずLiberaidersとVansという人気ブランドのローンチ・パーティというのがあったし。小箱には絶対来ないようなハイエンドな方もいて。「こんなのあるの?」みたいな感じで喰らってくれましたからね。本当にミクスチャーでしたよ。


2024年8月1日、TRUNK(HOTEL)で行われた、Vans x Liberaiders® コラボレーション ローンチ・パーティ「Destination Unknown」



ミクスチャーという意識

 

SiiiCK ミクスチャーというのは、音楽性だけでなく、曲の客演にしても、イベントの共演者にしても、意識しているところですか?

 

林広大 意識してますね。自分でもいろいろ好きだった音楽を、ようやく自分が具現化できるわけじゃないですか。好き勝手に作っていいんですよ。メンバーも各々聴いてきたものがあるし。歳が近いから聴いてきた音楽も似てるんです。面白いのは、t-50のやってるSISの音と僕の音がたまにピンポイントで重なる時があるんですよ。「この音とこの音は似てない?」って言われることが多くて。t-50は「俺らたぶん好きな音が一緒なんだよ」って言うんですよ。「どうせこんなん好きでしょ」って作ってきてくれるので、一緒に音を作るのが超楽なんです。

 

SiiiCK 客演のシンガーも面白いですよね。MEANINGのヴォーカルのHAYATOとシンガーソングライターのレイヤマダとでは、全くスタイルが違いますね。

 

林広大 HAYATOくんは単純に、僕がMEANINGのファンだからです。PIZZA OF DEATHからMEANINGの1stアルバム『BRAVE NEW WORLD』が出た時に、「何だこれ?!」っていう衝撃を受けて。HAYATOくんのハードコアって、ちょっとメロディアスな部分もあるじゃないですか。アルバム1曲目の「Intro」はアコギから始まるんですけど、そんなハードコア・バンドは聴いたことがなくて。「あれ、ハードコアじゃないんだ?」と思ったら、いきなり激しいのが入ってくるんです。あの時の僕にとってはニューウェイブだったんですよね。当時はバチバチのTrash Talkとかナパーム・デスとかばっかり聴いてたので(笑)。

 

SiiiCK ライヴの時、HAYATOがポエトリー・リーディングみたいなことをやるのも面白いですね。

 

林広大 音源だとそこまで語りは入ってないんですけど、ライヴだとは語りをめっちゃ入れてくれてて。あのトラックを作った時に、HAYATOくんはすぐに汲みとってくれたんですよ。これはまた音楽で通じ合ったなと思って、この人をヴォーカルに選んで良かったなと思ったんです。しかもクリーンな音で、HAYATOくんなりの即興のポエトリーを入れてくれて、そこからシャウトが始まるっていう。やっぱり俺の目は間違いなかったと思いましたね。

 

SiiiCK 一方で、レイヤマダは真逆のスタイルですよね。

 

林広大 僕は女性のシンガーもスゴく好きで。女性シンガーの方って、シャウトとは違うんだけど、シャウトと同じぐらいの力強さを持ってるじゃないですか。EGO-WRAPPIN'の中納良恵さんもそうですし。ああいうヴォーカリストが大好きなんですよ。それで知り合いの先輩から、レイヤマダさんとのご飯を一回セッティングしてもらうことになって。三軒茶屋のメキシコ料理屋さんで初めて会って。その時はまだ歌声を聴いてなかったんですけど、2時ぐらいまで飲んじゃったもんだから、「やろう!」ってなっちゃって(笑)。でも、後々聴いたら、「ヤベエ! この人の持つ歌声ってスゴいじゃん」と思ったんです。ただ、どうしようかなとは思ってて。僕が2曲目のアコギの曲を作ってた時に、パンって降りてきたんです。「これ、インストじゃないな。これ、レイじゃないか」と思って。急遽180度変えて、メンバーに「ゴメン、この曲レイに歌わせたいわ」って言って。彼女に出したら、180点ぐらいで返ってきて。一気に曲が化けたんですよ。この曲は6月の中旬から7月にかけてレコーディングを開始します。シングルで出す予定なんですけど、コラボレーションのジャケットは全部一緒にしようかなと思ってて。小説の本って、表紙を外すとベージュっぽい色になるんですけど、あの感じにしたいんですよ。小説を集めるのが好きだから、こういう人たちとやったんだよというのを集めたコレクションのような感じにしたいんです。

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今後のリリース、オフィシャルグッズ、映像表現

 

SiiiCK 今後のリリース予定は?

 

林広大 未収録の曲が4曲ぐらいあるので、引き続きレコーディングしていくのと、コラボレーションの方は、タップダンサーとラッパーをやろうかなと思ってて。今はその制作にも入ってます。1枚目のEP『Echoing Breath』を出したので、2枚目もEPでやっていこうかなと思ってて。それをリリースしたら、来年から再来年ぐらいの前半にはフルアルバムを出したいですね。

 

SiiiCK バンドのオフィシャルグッズをLiberaiders®からリリースしましたよね。

 

林広大 Liberaiders®のMeiさん(Mei Yong)とも話して、バンドグッズの3種の神器と言えば、Tシャツ、ロンT、パーカでしょってなって、第1弾を無事ローンチしました。2店舗ぐらい国内で扱っていただき、あと、Liberaiders®のパワーもあって、中国でも扱っていただくことになって。今後は中国でライヴもやりたいですね。本当は4月に中国のフェスに呼ばれてたんですけど、向こうの予算の関係でなくなって。今は別の中国の知人が動いてくれてて、9月にもしかしたら行くかもしれないです。海外進出はしっかり狙っていきたいですね。癖のあることを言うと、アイスランドでやってみたいです。アイスランドは小学生の時に家族旅行で行ったことがあるんですけど、今はバンドを始めてるので、ビョークとかシガー・ロスとか、そういうスゴい人たちが、何を見てここにたどり着いたんだろうというのを確認しに行きたいです。

 

SiiiCK ライヴの時、バンド演奏だけではなく、世界観を投影した映像も見せていますよね。

 

林広大 僕からすると映像はリリックみたいなものです。自分たちの音楽と映像は別にリンクはしてないんですけど。例えば、オーロラみたいな映像を映してるのに、音楽はハードコアみたいなのが、俺はスゴくカッコいいと思っちゃうタイプの人間なんですよ。意味がわからないけど何かカッコいいのが好きで。映像を自分の創造物の中の一つとして入れたいっていうのは、Operation Mosquitoの1曲目、2曲目が出来たぐらいのタイミングで思い始めましたね。歌詞を書けない分、どういう風に伝えようかというのを、歌詞代わりに映像で入れようと思ったんです。あと、最近は匂いも入れてますね。嗅覚、視覚、聴覚と、あらゆる感じる感覚を働かせて、いつか4Kみたいに感じさせたいんです。そこに味覚を入れたりしても面白いですよね。ワインのマッチングみたいに、この曲にはこの味覚みたいな(笑)。そういう新しいエンターテインメントをやってみたいです。



 『Echoing Breath』

2025年4月5日、Operation Mosquito初となるEPをリリース

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Operation Mosuqito official goods supported by Liberaiders®

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OPERATION MOSQUITO HOODIE ¥18,700


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OPERATION MOSQUITO L/S TEE ¥11,000


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OPERATION MOSQUITO TEE ¥8,250

 

https://www.liberaiders-store.jp



Instagram: @operationmosquito_official

YouTube: https://www.youtube.com/@operationmosquito

TuneCore: https://www.tunecore.co.jp/artists/operationmosquito

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