最終確認

アカウントを削除してもよろしいですか?

削除する
キャンセル

新規登録はコチラ
SiiiCKに新規登録
メールアドレス 必須
会員登録には利用規約プライバシーポリシーへの
同意が必要です。

Mei Yong(Liberaiders) × Atiba Jefferson Vansと共同制作したコレクションを発表したアティバ・ジェファーソン。来日時に行われた、Mei Yongとのスペシャル対談

スケートボードをルーツに持ち、今や様々な分野でワールドワイドに活躍するフォトグラファーのAtiba Jefferson(アティバ・ジェファーソン)。

10月にはVansとのパートナーシップにより誕生したコレクション「United Through Skateboarding」の発売を記念して、渋谷のTRUNK(HOTEL) CAT STREETとMORTAR TOKYOにて、アティバ本人が来日してのイベントも行われた。このアティバとは長年の親友であり、バッグ・ブランド「BRAVO」のパートナーでもあるMei Yong。Mei Yongはアメリカ西海岸のブランドの代理店を経て、2017年に自らのブランド「Liberaiders」をローンチして、ディレクターを務めている。アティバの来日のタイミングで、このクリエイター二人によるスペシャル対談が実現した。



Photography: Jesse Kojima


写真:左から、アティバ・ジェファーソン、Mei Yong



二人の出会いとモノ作り


Mei Yong 日本に来たのは昨日だよね。


アティバ ベルリンに行って、次の日はパリ、その次の日はロンドンだから、本当、クレイジーな旅だよ。ロンドンは実質2日間いたけど、あまり覚えてないんだ。それでロンドンから直で日本に来たから、ほぼ15時間じゃん。日本に着いた日は朝5時まで外で遊んでたし。


Mei Yong Beat Cafe?


アティバ ディアンジェロが亡くなったから、追悼の意味も込めて飲みたかったんだ。一晩中ディアンジェロの曲をかけてたよ。


Mei Yong 10年前から変わらないね。今でも覚えてるけど、うちのオフィスに朝方に来て、ウエアハウスで寝てたよね。


アティバ 二日酔いがひどかったんだ。ちょうど1時間前も、エネルギー回復のためにビタミン注射を打ったよ。ロンドンでも1回打ったけど、あれがないと疲れるんだ。


SiiiCK 二人はちょうど10年前に、バッグ・ブランド「BRAVO」のローンチで、東京でレセプションを一緒にやりましたね。元々、二人はどのようにして出会ったのですか?


Mei Yong 初めて会ったのは11年前だよね。


アティバ バート(バート・リクティ)とライアン(ライアン・ポッゼボン)つながりだっけ? 


Mei Yong 二人ともだね。スケートボードでつながったんだ。


アティバ 僕にはカメラバッグを作りたいというアイデアがあった。もちろんバックパックもその一部に入るよ。BRAVOというのは完全に情熱のプロジェクトなんだ。バートは人をつなげるのが本当に上手くて、ライアンを僕に紹介したのもバートだ。僕は特に深く考えてたわけじゃなくて、「バート、バックパックを作りたいんだよね」って言ったら、「わかった、何とかする」って感じで。バートがMeiを紹介してくれたんだけど、それ以来ずっと素晴らしい関係が続いてる。BRAVOがスゴいのは、Meiが俺たちのペースでやらせてくれる、その寛容さにあるんだ。僕たち3人とも、BRAVO以外にもめちゃくちゃ忙しい毎日があるからね。BRAVOは愛でやってるもので、「5年以内に最大のバックパック会社にして売却するぞ」みたいな会社ではないんだよ。最初に「最高のバッグを作りたいよね」って話をして、Meiが形にしてくれたのを覚えてるな。


Mei Yong 僕が最初にその話を聞いた時、誰がやるのかは全然わかってなかった。ただ、今までスケートボード用のバックパックを25年以上作ってきた中で、僕が興味があるのはスケートを本当に理解してる人だけなんだよね。だからLAに飛んで、アティバに会うことにしたんだ。会う前からアティバの話はめちゃくちゃ聞いてたし、「やるでしょ。彼はスケーターで、誰よりもスケートを理解してるわけだから」と思って。そこから始まったんだ。


SiiiCK 二人の間のモノ作りのプロセスはどのような感じでしたか?


アティバ マジで最高だったよ。さっきも言ったけど、メイは本当に寛容で、僕たちの自由なクリエイティヴを尊重してくれる。Meiがスゴいのは「No」とは言わないところで、そこはスゴく大事なことなんだ。僕たちスケーターって、クレイジーなアイデアばかり出すじゃん。でもMeiはいつもそれを形にしてくれるんだ。僕がうれしく思うのは、10年経った今も、古いバックパックとかカメラバッグを今も愛用してくれてる人たちがいて、「これは最高だ」って言ってくれることなんだよ。安心して「これはずっとそこにある」って思えるものを作るのはスゴいことなんだ。Meiは、僕が出会った中で、最も一貫してるし、ブレることのない人の一人だよ。


Mei Yong スケートボードの会社って、大体同じようなものばかり作るんだよね。だから、アティバ、ライアン、バートとBRAVOで一緒に仕事を始めた時、「あ、この人たちは新しいものを作ろうとしてるな」というのを感じたんだ。しかもスゴくプロフェッショナルだった。だからとてもやりやすかったし、楽しいプロジェクトになった。


Image



「United Through Skateboarding」コレクション


SiiiCK 今回のアティバのVansのコレクションですが、そもそも最初のアイデアはどこから来たのですか?


アティバ Vansとは長い付き合いなんだよ。14歳の時にチャッカブーツをカスタムで注文して、好きな素材を選んだのが最初で。オレンジカウンティで作られたシューズが、コロラドの僕のところまで送られてきたんだ。2010年には、僕の双子の兄弟のアコと一緒に、OTWのローンチ時のアンバサダーもやった。そういう歴史があるし、バート、ライアン、ジェフ(ジェフ・ポトカー)がVans Syndicateを手がけてた時も、ずっと近い関係にあった。Vansというのはスケートシューズの元祖で、ナンバーワンだろ? スケーターなら誰だって、自分のルーツにVansがあって、絶対一度はVansを履いたことがあるんだ。そのVansが僕に声をかけてきて、「本気であなたと組みたい」って言ってくれたんだよ。しかも、「一回限りじゃなく、アパレルも含めて大規模なコレクションを本気で作りたい」って言われたんだ。もうぶっ飛んだよね。僕は自分のことをアパレルデザイナーだなんて思ったことはなかったけど、好きなものはわかってるつもりだ。だから「これが僕の好きなパンツだけど、こういう感じで作れる?」とか、「パーカはこういう仕様が好きだ。こうしてよ」って言うのはスゴく簡単だった。ありがたいことに、僕はいろんな服をもらえるし、今までたくさん服を着てきたから、自分に合うものが自然とわかってくるんだよね。僕のコレクションを見るとわかると思うけど、Vansは本気でやりたいと思ってくれて、ちゃんとやろうとしてくれて、僕にコミットしてくれた。それが本当にうれしかったんだ。スケートの世界の中にいると忘れがちだけど、Vansって本当にグローバルなビッグブランドなんだよね。僕なんてただのスケートボード・フォトグラファーなのにさ。でも、それをずっとやってきた僕からすると、Vansとのコラボは自然なもので、全部がしっくりくるんだ。


Mei Yong 最初にこのコレクションの話を聞いたのは、確か1年くらい前だけど。めちゃくちゃワクワクしたよ。


アティバ MeiもVansとはコラボをやってるよね。


Mei Yong すでに3回コラボをやってるね。僕たちはVansのことをスニーカーブランドとは思ってないんだ。Vansはカルチャーであり、アティテュードだから。アティバが言う通り、みんなスケートボードでつながってるし、僕にとってVansは「スケートボードそのもの」なんだよ。だから、アティバがVansのコレクションを出すって聞いた時は興奮したし、何ヶ月か前に正式な情報が届いた時は、すべてが完璧に見えたんだよ。


アティバ ありがとう。


Mei Yong 何足か送ってもらったんだけど、全部欲しいよね、本当、全部のモデル、全カラーが欲しい(笑)。


アティバ たくさんあるからね。実際、ローンチパーティをやるまでは、このコレクションがどれほどデカくて、どれだけアイテムがたくさんあるのか、あまりわかっていなかったんだ。Vansが僕にコミットして、リスクを取ってくれたのは本当に大きなことだと思うよ。めちゃくちゃ光栄だし、うれしかったし、このプロジェクトは本当に楽しくてワクワクできた。しかも、僕たちは次のコレクションも作るからね。あと、今回HAZEに自分の名前を描いてもらえたのも、本当に信じられない出来事だった。キャンペーンのテーマも「「United Through Skateboarding(「スケートボードを通じて一つになる」の意味)だから、僕がスケートをしてきたことで得てきた、様々異なる要素を全部を入れたいと思ったんだよ。アートもめちゃくちゃ僕にとっては大事で、スケートボードの大きな一部でもあるからね。ただのシンプルなアパレルじゃなくて、できるだけ多くの要素を入れたかったんだ。このコレクションは、僕を知ってる人にとっても、HAZEを知ってる人にとっても、特別なものにしたかったんだよ。


Mei Yong HAZEが関わることになったのは?


アティバ 僕自身が最初はHAZEのファンで、長い年月を経て友達になったんだ。ビースティ・ボーイズの『Check Your Head』の頃から好きなんだ。でも、それより前から僕はグラフィティ・キッドとして育ってるんだ。1991年からグラフィティを始めて、当時はインターネットなんてなかったから、本やビデオを探しまくって、とにかくグラフィティにハマっていった。HAZEやFUTURAは大きな存在だったよ。スケートと同じで、年上のスケーターが教えてくれるように、グラフィティにも年上のライターがいて、彼らから教えてもらったんだ。HAZEと一緒にハングアウトするようになったのは、実はコロナ禍のことなんだ。彼のアートショーに行って、「あなたのやることは全部、本当に好きなんだ」って言って。そこからずっとつながってるよ。それで、このプロジェクトが動いた時、彼は僕のリストのトップにいたんだ。


Mei Yong 今回、どのアイテムもいいよね。シンプルだけどとても力強いところがいい。クラシックであり続ける、という感じがする。



10月16日には、TRUNK(HOTEL) CAT STREETにて、 アティバが撮影した写真の展示とともに、コレクションの特別展示を実施

ImageImageImageImageImageImage



クリエイティヴの背景にあるもの


SiiiCK アティバのコレクションはスケートボードをテーマにしながらも、写真、音楽、ファッションといった要素がありますよね。Meiさんのブランド「Liberaiders」もミリタリー、トラベル、ロックンロール、フォトグラフィーといった要素があります。ジャンルを超えて新しいユニークなものを作るという意味で共通していると思いますが、二人が一番大切にしている部分は何になりますか?


アティバ モノ作りにおいて一番大事なのは、「自分のために作ること」だと思うんだ。他人のために作るんじゃなくて、自分のために作る。写真においてもそうだよ。僕は被写体を現実よりも良く見えるように撮ろうとする。写真で一番大事なのは被写体だからね。彼らにハッピーになってもらいたいから撮るんだ。でもスケーターとしては、トリックを学ぶプロセスがあるだろ? そこには数多くのトライ&エラーの連続があるんだ。だからアートワークに対しても同じようにアプローチする。新しいことを試さないと、新しい結果は生まれない。だから、ルールなんてないんだよ。自分の写真でも、30年もやってるとどうすればいいのかは簡単にわかる。それでアングルを一つ決めて撮るんだけど、必ずその正反対も試すんだ。でもその「反対」がわかるのって、自分の技術を完全に理解してるからなんだよ。暗い写真が撮りたかったら、明るい写真の撮り方もわかってないといけない。これは何年もの経験と情熱の積み重ねなんだ。一枚ずつ写真を見ながら、「もっと良くできるところは?」って必ず考えるんだ。そうやって学んでいけば、最終的に自分にとって完璧なものが作れるんだよ。


Mei Yong 僕はこの10年でアティバからめちゃくちゃ多くを学んだと思う。一番インスパイアされたのは、アティバが「地球全体を一つの国として見ている」という考え方だね。それが僕にとっての一番大事な学びになった。「僕は中国人で、日本に住んでて、アメリカは遠いし、ヨーロッパは全然違う」なんて思いがちだけど、アティバと一緒にいると、全部がまるで同じ地続きの世界で起きてることみたいに感じるんだよね。


SiiiCK ここに展示されている写真の中で、一枚、思い入れのある写真を選んでもらえますか?


アティバ 全部気に入ってるんだけどね。本当、楽しいプロジェクトだったかね。僕はどの写真もその撮影場所の都市らしさを全面に出すようにしてるんだ。例えば、日本の写真は、Vansがサポートしてる日本人スケーターをちゃんとレペゼンさせたいというのがあった。僕の写真には、スポーツから音楽までいろいろあるけれど、ジョン・カーディエルの写真は……好きな写真とは言いたくないけど、特別なんだよね。そこには時間が収められてるというか。あの写真は’98年に撮ったもので、3200のハイスピードフィルムで、粒子が荒くて、フラッシュなしで、スゴく生々しいんだ。ジョン・カーディエルって、Vansの歴史とカルチャーとスケートボードにとって、とんでもなく重要な柱みたいな存在だから、どうしても入れたかったんだよ。彼のストーリーを知ってたらわかると思うけど、事故で大きな怪我をして、スケートすることも、歩くこともできないって言われたんだよね。でも彼はそれを乗り越えてきた。僕の子供時代からの大好きなスケーターだし、大きなインスピレーションをもらえる人なんだ。こうして展示写真を見渡すと、今もスケートの写真を撮り続けられることを誇りに思うね。フォトグラファーとして成長したと思って、スケート写真から離れる人も多いけれど、僕はずっとスケートを撮り続けるつもりだ。’98年の写真を持ってることも誇りだし、2025年の新しい写真だってある。それがうれしいんだよ。


Mei Yong アティバは常に撮影をシンプルにするんだよね。テクニックを駆使するんじゃなくて。


アティバ そうなんだ! シンプルである方が多くの場合、上手くいくんだ。僕はクリーンな写真を撮るのが大好きだから、それはシンプルさにつながるしね。ストロボが一台発光しなくて、もう一台だけで撮った写真もあるよ。でも、それが逆に良くてね。自然光で撮ったのもあるんだ。


SiiiCK クリスチャン・ホソイの写真にしても、非常にクリスチャンならではのスタイルを捉えているのですが、アプローチが異なるせいか、フレッシュに見えるんですよね。


アティバ まさに、あの写真も僕にとってはスゴく特別なもので、Supremeのために撮ったんだ。確か、クリスチャンはその時刑務所から出てきたばかりで、ちょうど戻ってきたタイミングだったんだよ。今はもうない、昔のボウルで撮影をしたんだ。


Mei Yong フェアファックスの写真もあるね。


アティバ 2008年だね。古い写真もいろいろあるよ。


Mei Yong 前にアティバの家に行った時、昔のヤバい写真がたくさんあったよね。ミニランプもあったし、有名なスケーターがたくさんいて、みんながハングアウトしてた。


アティバ 面白い家だよ。


Image


Mei Yong 今後、考えてることはある?


アティバ 来年、Vansと次のコレクションを作るよ。他にも、僕の初めての本に取りかかってる。来年はそのプロジェクトをやる感じだね。あと、今年は移動が多すぎたから、もっとLAにいたいと考えてる。正直、ちょっと落ち着きたいんだよね。でも、東京にはもっと頻繁に来たいね(笑)。


Mei Yong アティバの初のコレクションは本当にうれしかったし、次も楽しみだよ。僕も来年の夏、またVansとコラボをやる予定なんだ。


アティバ BRAVOも、もっとやろうよ。アイデアはめちゃくちゃたくさんあるからね。ゴルフバッグも作りたいな。それが夢だね。Meiもゴルフにハマってるよね。


Mei Yong LAでコースに連れて行ってもらったからね。アティバはめちゃくちゃ上手かった。


アティバ そうでもないよ。そう言えば、セント・アンドリュースの旅はめちゃくちゃ楽しかったな。Liberaidersの旅でスコットランドに行ったことはないの? あそこは行くべきだよ。


Mei Yong 僕もイギリスで何かやりたいと思ってるんだけど、文化がディープすぎて、どこから触れていいのか迷うんだよね。


アティバ スコットランドはいいよ。ハイランドの最北端までずっと北上するのがお勧めだ。僕たちはハリソン・フォードを撮影しに行ったんだけど、ヘリで行くしかなかったよ。


Mei Yong ヤバいね。でも、まずはLAにゴルフをしに行きたい(笑)。他にもお勧めの旅先はある?


アティバ ここにいるから言うわけじゃないけど、東京だよ。東京は100%、アメリカ以外で一番好きな街だね。住んでもいいと思える唯一の場所だ。初めて来た時も、空港を降りた瞬間にエネルギーを感じたし、文化もカッコいいし、街もきれいで、全部がスゴく良かった。だから、マジで一番好きな場所になるね。



10月17日には 、MORTAR TOKYOの店内にて、誰もが参加できるミニスケートセッションを開催

Image


10月17日に行われたワークショップ

Image



ニュートロン/Liberaiders

TEL: 03-5785-4672

https://www.liberaiders.jp

https://www.liberaiders-store.jp

Instagram: @liberaiders

YouTube: @liberaiders2036


Atiba Jefferson

https://www.atibaphoto.com

Instagram: @atibaphoto


Vans

https://www.vans.co.jp

Instagram: @vansjapan

YouTube: @vans

コメント

0件