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HIKAGE 2025年9月3日に1stアルバム『True Colors』をリリース。ハードコア、グランジ、オルタナ、ミクスチャーのすべてを飲み込んだ、オリジナル・スタイルを聴かせる新世代バンド

’80年代のハードコア、現行ハードコア、グランジ、オルタナ、ミクスチャー、ガレージロック……。

ロックが根源的に持つ衝動とエッジを、現在進行形のサウンドに昇華したオリジナル・スタイルで、熱い音を聴かせるのがHIKAGEだ。2023年8月にリリースしたEP『初期衝動』は、その名の通りのパワー溢れまくりの音楽性で、ひと言で表現とするとしたら、まさに「ずるむけ」であった。そして、2025年。紆余曲折はあったようだが、HIKAGEはマインドも音楽性も大きな進化を遂げて、いよいよ1stアルバム『True Colors』をリリースする。ライヴにおけるパフォーマンスも、客の反応も、それにともなう人気も、どんどん加速している現在のHIKAGE。メンバーのGEN(Vo)、halki(G)、Yasui(G)、Wataru(B)、ISSEI(Dr)にインタビューを行った。


左から、halki(G)、Wataru(B)、GEN(Vo)、Yasui(G)、ISSEI(Dr)


Photography: oct osawa



HIKAGE - 傷



流れが変わってきたHIKAGE


SiiiCK 最近めっちゃ人気じゃないですか。


GEN いやあ、お陰様で。ていうか、そうかな?


Yasui そうだったらうれしいです。


ISSEI SATANIC(SATANIC CARNIVAL)から流れが良くなりましたね。


GEN 僕らとしてはいつも通りだったけど、お客さんには倍以上の熱量が伝わってたみたいで。終わった瞬間に、物販も異常に並んでて。長蛇の列を見て俺らも、「あれ、様子が変だ」ってなって。


Yasui 今回は何かお客さんの反応がおかしいぞっていうのはありましたね。


GEN そこからちょうどツアーのチケットも売り出したので。今までじゃ考えられないくらい伸びてて、びっくりしてるって感じですね。


SiiiCK 5月、6月に東名阪と札幌の4ヶ所を4バンドで回った「4D TOUR 2025」はどうでした?


GEN 俺ら的にはマジでラッキーだったというか。そこでHIKAGEのお客さんをいっぱい新しく獲得できましたね。


Yasui 他のバンドから新しいお客さんを一番奪い取らせていただいたのは我々かもしれないです。


GEN 一番お客さんをもらえたくらい、ライヴの実感がありました。


Yasui 札幌のライヴが最高だった。


GEN 札幌は地元というのもあるし、それこそ友達を100人くらい呼んで。そこで後輩バンドがみんなめちゃめちゃ喰らってて。「こういう光景を作れるんだ」って、みんな言ってくれてましたね。今後も何回か札幌に帰りつつ、どんどん地元をデカくしていきたいです。


SiiiCK アルバム『True Colors』を聴きましたが、めちゃくちゃ抜けましたね。


GEN マジで変わりましたね。


Yasui さすがに抜いたっす。


SiiiCK 曲の作り方は変わりましたよね。


GEN めっちゃ変えました。この1年半ぐらいでいろんなことを変えましたね。


SiiiCK マインドの変化もありました?


GEN 俺はもっと背伸びをしないようにしようと思って。自分のありのままを出したいなっていうので、それこそ日本語を使い出したっていうのもあります。音楽性の方もめっちゃ変わって。元々もうちょいメタル寄りだったけど、メタルの要素をほぼ省いたに近くて。今回収録されてる曲の中には、昔からの曲も残ってるんですけど、それ以降はグランジ、オルタナ、ミクスチャーとか、俺が一番好きだった’90年代の音楽を、俺たちなりに消化したいってずっと前から思ってたことをやってて。それが「WAIT??!!!」ぐらいからだんだん生かせるようになって、今に至ったという感じです。


SiiiCK 1年半前に『初期衝動』を出した時は、ずるむけるのに一生懸命でしたよね。今はずっとやりたかったことが形になった感じですか?


GEN 本当、そうです。


Yasui 『初期衝動』の時は何も考えてなかったですね。あれはあれで良かったんですけど、あのEPとかは、これまでのHIKAGEという枠組みの中で何をやるのかという中で曲を作ってて。あの中に1曲だけ「NO WAY」って曲があるんですけど、あれだけは今やろうとしてる曲と同じで、1曲だけオルタナ系のガレージロックとポストハードコアを混ぜた感じなんです。当時、突発的に作ったんですけど、オモロかったなっていうのがずっとあって。『初期衝動』以降、他の曲を作っていく時に、「「NO WAY」でやってたようなことをもっと深く追求するか」みたいな感じになって。


SiiiCK そこを広げようってなったんですね。


Yasui そこを広げつつ、あとは’80sのハードコアパンク、ハードコアから現行のハードコアまで、オールドスクールでパンク色の強いハードコアの中で好きな要素を足した感じですね。さらに、グランジとオルタナ・パンクとガレージロックを混ぜて、ずるむけにしたアルバムです。


GEN 急にまとめに入った(笑)。

Image




アルバム『True Colors』における大きな変化


SiiiCK アルバムを聴いた時に、’90sを感じたし、グランジのダークなオルタナ感があるんだけど、メタル、ハードコアの音圧があるから、ありそうでない音だなと思いましたね。


GEN 確かにそうですね。それこそ今回からYasuiが曲作りをメインにやってて。そのエッセンスがあって、元々ヴォーカルでやってたことがあって。オケとメロディは全く別で作ってるんですよ。


Yasui 僕はオケだけを書いてメロディは書いていないんです。


GEN オケは二人(Yasui、Wataru)がある程度考えてくれて、俺が歌詞とメロディをそこに乗せるというのを別でやってて。それが上手いこと作用して、面白いことになったのかなと思います。


Yasui オケを作る時に、『初期衝動』の時は今までのHIKAGEっぽい曲みたいな感じで作ってたから、ヴォーカルが乗った時もあまり化学反応がなくて。「まあ、そういうヴォーカルが乗るよね」って。今回は、今までのHIKAGEはフルシカトで。ハードコアにプラス、グランジとかオルタナとかを混ぜたものを作って。だけど、何をレファレンスにしたかは何も言わずにオケを渡すんで、「あ、そこ、そうなるんだ?!」みたいなものが返ってきたんです。


GEN あと、俺がシャウトをしないっていう戦法に出たんです(笑)。ヴォーカルのアプローチは前と全然違いますね。


SiiiCK HIKAGEらしさをフルシカトした時に、オケの方はどのように作っていったんですか?


Yasui 僕は普段から、公園やカフェでぼーっとしたり散歩したりしながら、ひたすら音楽をインプットして、その時の景色や感情にリンクするパートや音使いがあれば、それをスクショしたり、プレイリストに入れたり、メモ帳にメモしたりしています。それで曲を書きたくなった時にそういうのも全部聴き直して、おもろいと思ったものを自分流に解釈しながらどんどん加えていくんです。


SiiiCK それを受けて、ヴォーカルはどういう風に乗せていったんですか?


GEN オケが来た段階で、曲ごとの情景が見えて。こういう歌詞を書こうというのが出てくるんです。今回はその場で歌詞を考えて、その場で一回レックしてみるというパターンがめっちゃ多くて。けっこうフリーな感じでやりましたね。


Yasui 今までは「シングルやEPを出すから曲作るぞ」って作ってたんですけど、今回はそうじゃなくて、日記みたいな感じで作ってましたね。例えば、ふと身の周りがスゴく幸せなことであふれた時があって、それを曲にパッケージングしなきゃと思って、「Light on」を書いたりとか。何かのリリースのために書くっていうより、この1年間思ってたことを音楽にしてたものが溜まってきて。振り返ってみたらまとまりもあったから、アルバムでいけるねみたいになって。作らなきゃでは作ってないです。


GEN ストレスフリーで作りましたね。マジでめっちゃ素直な音源になった気がします。


SiiiCK ゴリゴリの音なのに、ギターのマイナー・メロディのリードが乗るところとか、たまらなかったです。


Yasui あのアプローチは「NO WAY」でもやってたんですけど、「これは来たわ」と一人でテンション上がってました。


SiiiCK でも、’90sとか昔の音楽の良さを継承しつつ、今の音で出すということは前から言ってましたよね。


Yasui そこは一貫してるかもしれないです。


GEN それがより体現できてるのかもしれないです。


SiiiCK それがオリジナリティとして出ちゃったんじゃないですか?


Yasui 出ちゃってますね。


GEN グランジとか’90sの音楽って、俺たち、言うて世代ではないじゃないですか。その時代に聴いてきた世代ではないからこそ、俺らしかない解釈があると思ってて。先輩たちが思ってるグランジとは違う、俺らのグランジも存在するんです。それが出せたんじゃないかな。でも、この音源を聴いた40代の人が、「懐かしい」とか「こういうバンドをやりたかった」とか言ってくれるのが、俺はめっちゃうれしくて。


SiiiCK たぶんグランジ世代の人がやったらこういう音にはならないし、アプローチが違うと思うんですよ。みんなが大好きなニルヴァーナというよりも、アリス・イン・チェインズのようなダークネスを感じましたね。


Yasui そうなんですよ。僕も当然ニルヴァーナは大好きで影響を受けてるんですけど、作曲においては多くの人がレファレンスにするバンドなので、グランジといっても直接的にそこをレファレンスにしないようにというのは、無意識に心がけていたかもしれないです。


GEN 今までは自分のことについて歌ってきたんですけど、今回は若者の葛藤を自分なりに表現したいと思って。グランジにはその要素があるなって前から思ってて。葛藤と不安定な感じと先の未来を不安に感じてるヴァイブスを、曲に出したかったところがあって。リーダー的に引っ張っていくんじゃなくて、一緒にこういう気持ちを共有しようっていう、そういうバンドになりたいと思ったんです。

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思い入れのあるアルバム収録曲


SiiICK リリックも変わりましたよね。「君」という言葉が何度も出てくるけど、恋人だったり、仲間だったり、いろいろ解釈できますよね。聴き手に寄り添っているし、自分の人生をとことん生き抜く感じもスゴく出ているんですよね。


GEN 俺個人的には、「Happy」と「WAIT??!!!」以降は、自分のヴォーカル・スタイルをめちゃくちゃ模索してた時期で。それがやっと変わっていったのが今出せてる感じですね。それまでは洋楽寄りの音楽をやりたいと思ったけど、今回は割と邦楽の要素も強くて。自分は邦楽もめちゃめちゃ聴いてきたなと思って。日本語の歌詞を出してきたのはそういう理由もあります。


SiiiCK でも、「shadow」みたいな曲は、日本語なのに’90sの洋楽感があるんですよね。


Yasui その曲が一番好きです。「shadow」はマジでこのアルバムを代表する曲ですね。出来た時、「神様ありがとう」ってなりました(笑)。


SiiiCK 今朝、朝まで飲んでいて、聴きながら号泣した曲は、この「shadow」ですか?


Yasui (笑)違います。「Light on」です。


SiiiCK 「Light on」は新境地ですね。


Yasui でもあれが一番古い曲なんですよ。2年前ですね。『初期衝動』の時にあったんですよ。


GEN 出すタイミングを伺ってました。


Yasui 確か、俺とGENが当日の朝に札幌に飛行機で行くみたいな時で。朝5時まで曲を作って、出来た時にめちゃ晴れてて、朝焼けが出てる時に送ったんですよ。あの時は幸せでしたね。


GEN 俺がこれは絶対にやりたいってなって。でもちょっとバラードすぎて、その時の俺らのジャンル的に、出すタイミングを考えないとなってなって。シングルで出すのもタイミングが難しいねって、ずっと置いといてたから、今のこのアルバムにフィットする感じになったんです。しかも、今の俺じゃなかったら歌えなかったかもしれない。


Yasui あの曲はインディーロックをTitle Fight風にしたみたいな感じです。あれは突然ポッと出来たんです。


SiiiCK 他のメンバーにも聞きたいのですが、個人的にグッときた曲は?


Wataru 俺も「Light on」はグッときてますね。まずメロディがいい。今までHIKAGEにはこういう曲なかったので。


Yasui ベースもいいんだよね。「こいつこんなに弾けるんだ?!」と思った。


Wataru HIKAGEの曲は今までピック弾きだったんですけど、あの曲と「G.W.I.H.Y」は初の指弾きで。レゲエとかファンクが好きで、元々はよく指で弾いてました。ちょうど「Light on」のレコーディングのタイミングで、ReoNaさんというアニソン系シンガーのサポートをやっていたので、その時受けた影響も入っているのかなと思います。


Yasui J-POPっぽいベースラインがめちゃ入ってるんですよ。


Wataru 歌を意識する系のベースラインが、割とポンポン出てきて。レックする直前にパッと考えたんです。


Yasui 「shadow」のベースラインも好きだな。


Wataru あれは引き算をめちゃやったので、時間がかかりましたね。けっこう細かいこだわりはあって。ベースはちょこちょこ動いてるんです。あと、「G.W.I.H.Y」ではスラップもやってますね。サビのリフがけっこうファンクだと思ってて。リフなので、カチッとしたユニゾン系もいいんですけど、ちょっと崩したりもしてます。今回は自由にやれるようになりましたね。良い意味で粗さも味になるのかなと思って。


SiiiCK 「G.W.I.H.Y」はどのように浮かんだんですか?


GEN その時に違う曲を編曲してて、その曲に行き詰まって。遊びで曲を作ってたのが「G.W.I.H.Y」です。何か良くない?ってなって。編曲してた曲は収録されてないです(笑)。


Yasui 「G.W.I.H.Y」は僕が書いてないんですよ。アレンジはしてるんですけど。その曲だけ突然、歌が入ったデモが送られてきたんですよ。よく考えたら、誰が作ったんだっけ?ってなってたよね。


GEN 突然の遊びですね。でも、意外とこういうテンポ感はなかったので。最後はチアガールを意識してますね。AFTER SQUALLのTaiyoを呼んで、ヴォーカルを録ってもらいました。「Light on」のコーラスも入れてもらってます。


SiiiCK 1曲目の「傷」にも女性の声がサンプリングで入っていますね。


Yasui あれは直前まで入ってなくて。サビはグランジ感があって、残りのパートがストレートなハードコア・パンクだから、もうワンパン欲しいなってなって。歌詞のテーマを全部送ってもらって、そのテーマに合わせてサンプリングの音を考えました。


GEN 民族っぽい、むき出しの感じを出したくて。ずっと考えてたんですけど、なかなか生まれなくて。


Yasui 最後に三人で集まって、アレンジの詰めを俺の家でやって。いろいろやったんだけど、煮詰まったので、「とりあえず合う音を探しておくわ」って言って、解散して。二人がヴォーカルのレックに行ってる間に、俺はずっと何かないか探してて。4時間くらいかけて、キーが合ってて歌詞のテーマにも沿った女性の声が見つかったので、ひたすら切り貼りを何パターンもやって出来たんです。


SiiiCK あのサンプリングにはプロディジーも感じましたね。


Wataru 「CALLING」の1サビ後のブレイクビーツ・パートにも、プロディジー系が入ってますね。


Yasui 「CALLING」はWataruがオケを書いてきて。


GEN プロディジーとかTHE MAD CAPSULE MARKETSも好きなので、そこに俺がブレイクビーツを入れて。しかもその編曲をスタジオでやってるタイミングで、JESSEが入ってきたんですよ。その時はめちゃテンポが速かったんですけど、「テンポを落としてみたら?」って言われて。テンポを落としたらめちゃいいってなったんです。JESSEはそのひと言だけ言って帰っていきましたね(笑)。


HIKAGE - CALLING


SiiiCK 二人がグッときた曲は?


ISSEI 今回9曲あって。そのうち2曲だけ、「CALLING」と「Light on」は生ドラムで録ってるんですよ。個人的にはその2曲が思い出深いですね。今までずっと打ち込みで音源を出してきて、挑戦で生ドラムでやってみようってなったのがこの2曲です。録ってみて、やっぱりいいなと思いましたね。レックもすぐに終わりました。この2曲はかなり聴いてほしいです。


Halki 個人的には、「WAIT??!!!」がHIKAGEの音楽性が変わった部分だと思ってて。自分はグランジを通ってなくて。どうなるんだろうって思ってライヴでやった時に、お客さんの反応も良ければ、これはやってて普通に楽しいなと思うところがあって。あと、「CALLING」は全然音楽性とかそういう話じゃなくて。俺、初めて髪が半分なくなったんですよね(笑)。


SiiiCK それは何故?(笑)


Halki MVの撮影をするにあたって、髪が半分なくなったんですよ。


GEN 「丸刈りにしようよ。横を全部剃っちゃおう」とか言って。


Halki 撮影の当日にここから半分、全部なくなったんですよ。


Yasui ジョン・フルシアンテみたいになって。


Halki 3月というのもあって、めちゃめちゃ頭が寒かった。もうやらないです。


GEN じゃあ、坊主で(笑)。



HIKAGE - YAIBA feat.タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)



日本語のリリック


SiiiCK 1曲全部、初めて日本語のリリックにも挑戦したんですよね。


GEN 「YAIBA feat.タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)」が挑戦でしたね。そもそも日本語で書きたいなっていうのは、めっちゃ前から思ってたんですけど。日本語って、落としどころを間違えると、ちょっとダサく聴こえてしまうのが、自分的に難しいなと思ってて。ちょこちょこ試してたりはしたんですよ。1ヴァースだけ日本語を入れるとか。でも、「YAIBA」に至っては、全部やってみようと思って。最初は普通に不安で、メンバーがどう思うかなと心配で。でも思った以上に、「こっちの方がカッコいいんじゃね?」って言ってくれて。気づかされた部分もありましたね。それこそライヴしてても、みんなが歌いやすいのもあるし、みんなにその気持ちがダイレクトに伝わってる感じがめっちゃするし。それに応えてくれてる感じが、前の英語の時よりも全然あって。当たり前なんですけど、日本語という自分の言語を使って、直で伝えることをやっとできてる感じがあるんです。今までもMCで好きなことを言えてたんですけど、MCで語るんじゃなくて、ちゃんと曲で語ることがやっとできるようになったんです。


SiiiCK いろんなことが進化しているんですね。でも、日本語のリリック、めちゃ良かったです。ちなみに、日本語のラップは聴いたりするんですか?


GEN 日本語のラップは、元々、THA BLUE HERBがずっと好きで。でもこのアルバムに関しては、割と遊びっぽいというか、ゆるい感じなんですね。本当はカッチリしてる方が好きで、リリシストでちゃんとシリアスなラップをする人が好きなんです。最近で言うとACE COOLがめっちゃ好きで。でもヒップホップが詳しいというよりも、ニューメタルとかミクスチャーで育ってるので。そっちがメインです。


SiiiCK ラップのスタイルをなぞるというよりも、バンドマンがラップ以上に言いたいことをスピットしているような感じがしましたね。フロウもカッコいいし、韻も踏んでるし、でもカッチリしてないのがまたカッコいいなと思って。


GEN だから逆に、ラップを好きすぎなくて良かったなと思って。俺の解釈のラップという感じがしてて。今後どう磨いていこうかなと思ってます。


SiiiCK 「YAIBA」のリリックの「不味い飯食って良い音楽やる」って、スゴいパンチラインですね。


GEN これはスサシ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)のユーキくん(タナカユーキ)から歌詞が送られてきて。ヤベエ歌詞だなってなって。「このパンチライン、たくさん使わせてください」って、こっちからお願いしたんです。そしたら、これはスサシのギターのタクマくんの言葉で。昔バイトしてた時に、自分が思ってた感情をツイートしてたか何かを、ずっと曲には使わずに取っておいてた言葉らしいんです。それを今回使ってくれたんですけど、めっちゃ俺らの気持ちにフィットしたなと思って。タトゥーも入れちゃったんですけど(笑)。


SiiiCK それもあってか、この曲は全編パンチラインですね。「出会えた音楽 死んだら休む!」とか、「あの子母さん!ちょっと違うだけ?」とか、けっこうスゴいですよ。


GEN 攻めまくってます(笑)。


Yasui 断片的にめちゃ耳に残るワードが散るばめられてるんですよ。


GEN めっちゃ狙ってるのが、意外とみんな恥ずかしがって、ダサいと思って、言ってなさそうなところなんですよ。ダサいかもと思ってたのが、言ってみたら意外とカッコいいことって、めっちゃあるんです。そこの落としどころを超悩んでて。難しすぎるとカッコつけすぎで、ストレートすぎるとちょっとダサい。そこのバランスですね。言い回しによってはダサく聴こえちゃう。でも、ダサく言ってそうなことも、カッコ良く聴こえる時もある。「YAIBA」は完全にそれですね。


HIKAGE - Happy



バンドの危機と成長


SiiICK 『初期衝動』から1年半でここまで成長するんですね。


GEN ちょうど1年半前は、HIKAGEのジャンルもですけど、いろんなことでけっこう悩んでて。1年半前は悩みすぎて、2曲しか出てないんです。バンド内の空気もあまり良くなかったので。


Yasui 「Happy」を作ったあたりは、マジでバンドの空気が悪すぎて。もう誰もハッピーじゃなかったから。


GEN だからこそあの曲が生まれたというのはあって。あの曲は、「今自分は幸せかな?」っていう歌なんですけど。それをめちゃくちゃみんな考えてた時期だったんです。みんなそこでいろいろ葛藤もありつつ、ちょっとずつ話し合いをしながら進んできて。だから今はバンドの空気がめっちゃ良くなって。各々が意見を言って、やりたいことをやれるようになったんです。


SiiiCK そこから抜け出すまでは長かったんですか?


Yasui 体感としては、半年ぐらい泥の中にいた感じかな。

ISSEI 1年ぐらいそんな感じだったんじゃないかな。


GEN 気持ちが合ってないし、ずれてるし。そこが失敗してたら、マジで解散してたんじゃないかな。みんな『初期衝動』ぐらいまでは勢いで行ってたんですよ。ガンガンで、行け行けってなってて。ふと気づいた時に、「あ、これでいいのかな?」って、みんないろいろ悩み始めて。それで各々がやりたいこととか、互いに対して思ってることとかが出てきて。それをちゃんと1年かけて解釈して。やっと戻ってこれたっていう感じが、俺らの中ではしてるんです。


SiiiCK 「Happy」の後に、そこから抜けた時に出した曲は?


GEN 「WAIT??!!!」?


Yasui 「WAIT??!!!」の時もまだちょっと暗かったかな。個人的に抜けたのは「YAIBA」かな。けっこう最近ですね。


GEN 俺個人的には「CALLING」ですね。やっと戻って来れて、助走が始まった感じです。自分たちが準備運動をし始めて、エンジンをかけ始めてる。今年に入って、マジで変わったんですよ。ライヴもめちゃ調子が良くなって。



ツアー、イベントと今後のHIKAGE


SiiICK アルバムのリリースに向けて、8月22日にclubasiaでフリーイベント「HIKAGE Pre. P.H.S Vol.3」を開催したり、8月30日、31日に原宿SPACE BANKSIAでポップアップや先行試聴会をやったりしますよね。これってカルチャーを発進したいという思いからですよね。


GEN そうですね。やっぱりムーブメントとして、上の先輩じゃなくて、俺たちだけでシーンを作っていかないと、下の世代が出てこなくなっちゃうし。俺らが新しいものを作って、バンドをやりたいと思ってくれる人が増えたらうれしいですよ。


SiiiCK アルバムのツアーは江ノ島 OPPA-LAで始まり、札幌 PENNY LANE 24で終わるんですね。


GEN OPPA-LAは俺が好きすぎて。一発目にやった時からハンパねえなと思って。OPPA-LAでライヴをやると、客の熱量が近すぎて、バンドをやってるって感じが一番するんですよ。これを一つ糧にして、バンド頑張ろうって思える場所なんです。だから絶対に毎年やろうと決めてるんです。それが叶っててうれしいです。しかも初日が多いんですよ(笑)。


SiiiCK あと、O-WESTではThe BONEZとやるんですね。


GEN 俺からしたら本当、いろいろ感慨深いですけど。それはライヴで言おうかなと思ってます。ずっと背中を追いかけてきた人だけど、俺はそろそろ超えなきゃいけないというか、戦わなきゃいけない存在だなというか。自分を乗り越えるためにっていうのがめちゃデカくて。やっとオファーできた感じですね。前に呼んでくれた時は、「完全に負けてるな。まだ憧れだな」って感じが超強かったんですけど。やっとちょっとずつ自分たちを見つけて、「俺たちこういう感じなんですよ」って勝負できるようになったと思うから、あの対バンが生まれたんです。


SiiiCK それで最後は、札幌 PENNY LANE 24で、対バンはNOISEMAKERなんですね。


GEN 今回本当に全バンドが助けてくれた先輩なんですよ。スサシは、たまたま対バンが変わった時とかも、すぐヘルプで北海道まで来てくれたりして。ずっと面倒を見てくれてるんです。The BONEZは、JSF(Jesse’s Shop AND FACTORY)で俺がバイトさせてもらってるし、ずっと俺のことを気にかけてくれてるし。NOISEMAKERは、一番最初にHIKAGEを見つけてくれたバンドだから。そのフックがなかったら俺たちはいなかったし。最初PENNY LANE 24に呼んでもらったので、俺たちは逆にNOISEMAKERをPENNY LANE 24に呼びたいと思ったんです。今回はそういう先輩たちを呼べるのがうれしいです。


SiiiCK 成長することで、考えていること、求めていることも変わってきたと思いますが。


GEN お客さんを増やしたいっていうのもありますけど、昔と変わらず、目の前にいる人のためにやっぱりやってるので。少しでも、誰かの何か生きる糧になれればいいなと思ってます。もっともっと周りの人がワクワクするようなことを、勢いでやっていきたいですね。「あいつ、またバカなことやってるな」って言われたいです。カマしていきたいなっていうのはあります。


SiiiCK 長い目で見てやっていきたいことは?


GEN フェスもやりたいし。海外にも行ってみたいですね。日本語のMCで、日本語の歌を歌って、海外を沸かせるっていうのをやってみたいです。でも、まずは日本の47都道府県を回ってからですね。


Yasui 長い目で見ると、カッコ良く歳を取りたいな。


GEN むっちゃ先のことだな(笑)。


Yasui 自分たち中心のカルチャーを作りたいですね。音楽以外のものも巻き込んで。


GEN ずっと思ってることがあって。先に話しちゃうと、移動式遊園地とツアーをやりたいんですよ。遊園地の中のサーカスでライヴをやるんです。それをセットにしてツアーをやりたいですね。

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『True Colors』

9月3日リリース。1stアルバム

01. 傷

02. CALLING

03. shadow

04. YAIBA feat.タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)

05. WAIT??!!!

06. Happy

07. G.W.I.H.Y

08. LIE

09. Light on



True Colors TOUR 2025

全国5箇所を周るHIKAGE史上最大規模のツアー「True Colors TOUR 2025」のチケット絶賛販売中!!

9月13日(土) 江ノ島OPPA-LA  w/ENTH <SOLD OUT>

9月20日(土) 大阪 Yogibo HOLY MOUNTAIN  w/SPARK!!SOUND!!SHOW!! <SOLD OUT>

9月27日(土) 名古屋 RAD HALL  w/Prompts

10月1日(水) 東京 Spotify O-WEST  w/The BONEZ

10月29日(水) 札幌 PENNY LANE 24  w/NOISEMAKER

一般  ¥4,500 U-20  ¥2,000 ※入場時別途1Drink

チケット販売サイト

https://eplus.jp/sf/detail/4333770001?P6=001&P1=0402&P59=1



True Colors POPUP STORE

8月30日(土)・31日(日)

原宿SPACE BANKSIA

東京都渋谷区神宮前3-20-3 石井ビル1F

TEL: 080-7940-4740

『True Colors』のリリースを記念して、原宿にて2日間POPUP STOREを開催決定!

詳細は近日解禁! 

いち早くアルバムが聴けちゃう?? 

スペシャルな内容が盛り沢山?!

限定アイテムなどもあり



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