最終確認

アカウントを削除してもよろしいですか?

削除する
キャンセル

新規登録はコチラ
SiiiCKに新規登録
メールアドレス 必須
会員登録には利用規約プライバシーポリシーへの
同意が必要です。

TENGA 2025年7月7日に20周年を迎えたTENGA。社長の松本光一に聞く、時代を変えてきた商品開発力、発想力、ビジョン、カルチャーを作りたいという思い

2005年7月7日にデビューしたTENGA。この日、5種類の赤いカップシリーズ(スタンダードシリーズ)が発売となり、1年間で100万個をセールスするという大ヒットを記録した。

TENGAはアダルトグッズとして新しいジャンルだっただけではなく、全く新しい価値観を提供したところにもその革新的なスゴさがある。社長の松本光一が当初から描いていたビジョンというのは、「性」を人間にとっての根源的な欲求ととらえ、商品の方も当然一般的なプロダクトとして提供されるべきだと考えたことで、性をポジティヴでオープンに楽しめるものにしたいという思いからスタートしている。20年経った今、このビジョンはある意味、世界的なカルチャーの流れを生み出しつつあるのではないだろうか。松本光一社長に話を聞かせていただいた。



写真:松本光一社長



今年で20周年を迎えたTENGA


SiiiCK 気づいたら20年なんですね。あっという間でしたか?


松本光一 いろんなことがあったけれど……あっという間ではないです(笑)。発売された20年前のことも鮮明に覚えていますし、記憶に新しい出来事も多いので。とは言え、「あ、もう20年なんだ」という感覚はあります。


SiiiCK TENGAがスゴいと思わされたのは、最初から性にまつわる商品を普通の商品と同じように扱ったところ、性をポジティヴで当たり前なものとしてとらえたところです。それって、時代が後から付いていった感じがするんですよ。TENGAによってある意味、社会の価値観が変わっていったと思うんですけど、そこの実感というのは感じていますか?


松本光一 25年前に、静岡のビデオショップの奥にあるアダルトグッズのコーナーの中で、誓ったんですよね。性は人の大切な根源欲求だから、一般のものとして、もっとポジティヴでフレンドリーな新しいカテゴリーを作るんだ、それで革命を起こすんだって。当時のアダルトグッズというものは、アンダーグラウンドで、とても卑猥で猥褻で特殊だよという世界で。商品には会社名も問い合わせ先もなく、JANコードすらないような、そういう責任のないアンダーグラウンドな世界だったわけですよ。でも、人の性というのは、食と同じように、誰もが持つ根源欲求です。性というものがあって、新しい命が生まれる。新しい命が生まれて、だんだん大人になって、人を好きになって、その先に愛があって、その結果、命が生まれる。そのぐらい愛と性と命はつながっているんです。その真ん中にある性というものは、スゴい大事なことなのに、それに応えるプロダクトは、卑猥で猥褻で特殊だよということを謳っているんです。たぶんそうすることで買ってくれる人が増えたと思うんだけど、それが間違ってると思ったんです。人の根源的で大切な欲求に対するモノなのに、自ら貶めてるわけですよ。もっと楽しんでいいはずだし、自然なことだし、健康的だし、後ろめたさを感じる必要はないんです。だったら新しいカテゴリーを作ってしまおうと誓ったんです。それで、25年前に自主制作を始めましたが、僕はこういうものを作りたいって説明しても、誰も現実的に受け止めてくれないし、どういうことを描いているかは伝わらなかったんですよ。


SiiiCK まだこの世の中にないものだから、想像ができなかったわけですね。


松本光一 約3年の自主制作期間を経て、2005年7月7日に5種類のTENGAを発売しました。当時のアダルトグッズは、女性の裸やロリっぽいイラスト、女性器を模したものしかなく、商品説明にしても、スゴく抽象的で。「ぬるぬるの」、「ぐちょぐちょの」みたいなことしか書いてなくて。キャッチコピーやデザインも整理されていなかったんです。


SiiiCK ただ商品を出しているだけですね。


松本光一 そこでまずは企業として、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」という明確なビジョンを打ち出しました。そして、「オナニーの未来が、やってきた。」というキャッチコピーと、「人生でいちばん気持ちよかったオナニーは、どんなオナニーでしたか?」という書き出しのボディコピーをつけました。「オナニーは決して後ろめたいものではない」ということを伝えていったんです。赤とシルバーのデザインはグローバルで通用することを意識しました。また、製品説明は「こういう構造だから、こういう快感がありますよ」ということを明確に書きました。そしたら、当時アダルトグッズは5000個売れればヒットと言われてたんですけど、TENGAは最初の1年で100万個売れたんですよ。


SiiiCK めちゃくちゃ伝わったんですね。


松本光一 その時に何故かというのは、すぐにはわからなかったです。でもたくさんの人が共感してくれてうれしかったし、多くの人がTENGAを面白いなと思って、手に取ってくれたわけじゃないですか。ただ、その時は考える時間もないくらい、生産が追いつかず、とにかく必死でした。それから20年、今では世界73の国と地域で販売できるようになりました。そして、20周年を迎えた今、海外で大きな動きがあったと感じています。

Image



性に対する意識の世界的な変化


SiiiCK 大きな動きというと?


松本光一 性に対する考え方や向き合い方に心の動きがあるんです。というのも、1ヶ月くらい前に、取材とか展示会の関係でスペインのバルセロナに行ったんですね。3日間で14件の取材をしていただいたんです。


SiiiCK 取材は現地メディアからのものですか?


松本光一 アメリカ、ドイツ、スペインとか、いろいろな国から取材に来てくれました。それで、「TENGAというのはどうして始まったんですか?」、「それはどういう考えですか」という質問に対して、先ほどの話や、我々が目指していることを説明したらですね、ものスゴい共感をしてくれるんですよ。これまでも海外メディアの取材はいろいろあったけど、共感の深度がちょっと違うんですよ。今まではアダルトグッズメーカーの一つで、「新しいし、カッコいいけど」ぐらいにしか思われていなかったんです。でも今回は、TENGAブランドだけではなく、性の悩みを解決する「TENGAヘルスケア」、女性用のプレジャーアイテムブランド「iroha」、女性の日常的なセルフケアを提案する「iroha INTIMATE CARE」、さらに女性の性の悩みを解決する「iroha Healthcare」と、TENGA全体が目指していることを伝え、「人の性生活を豊かにして、人を幸せにすることを目指します」、「より楽しく生き生きと生きられる世界を目指しています」ということを本気で伝えたんです。その時にジャーナリストのみなさんの心がドンって動いたのがわかったんですよ。「あ、そういうことを目指している会社なんだ!」って。


SiiiCK TENGAのビジョンは全く違うところにあるというのが伝わったわけですね。


松本光一 「あれ、こんなに共感してくれるんだ?!」と思って。しかも1日目だけじゃなくて、2日目、3日目と続くんです。みんなの意識が動くのがわかるんですよ。日本に帰ってきて数日後には、ある国の政府の方から「うちの国でもヘルスケアを進めたい」という話をいただいたり。性に大切に向き合うということに、何か世界中が同時にポジティヴな方向に向かっていると実感しました。


SiiiCK 本当ですね。


松本光一 数年間なかなか取引が難しかった海外の国営企業さんから、取り扱いの希望をいただいたり、韓国の大手企業さんから出店のお話しをいただいたり。いろんなことが同時に起きてるんですよ。それがこの2~3ヶ月の出来事なんです。


SiiiCK 今になって、時代が動いている感じがスゴいですね。


松本光一 そうなんですよ。仮説と調査結果と両方あるんですが、コロナが流行った時に一度世界が変わって、生活が変わって。家にいなきゃいけないとか、いろいろ不自由な状態になりましたよね。その時に海外で意識調査を行ったんです。普段アメリカやヨーロッパで調査をすると、マッチョ・カルチャーの影響で、「オナニーは恥ずかしいものだ」という意識があり、オナニーに対してポジティヴな回答はあまり得られないんですよ。本当はオナニーをしていても、文化的に日本のように気軽には言いづらい。「モテないヤツがするもの」みたいな価値観が根強くあるんですよね。


SiiiCK モテる男はオナニーを認めたくないみたいな。アメリカは特にありますよね。


松本光一 ただ、アメリカも最近はマッチョ・カルチャーから変わってきて。例えばヒーロー像にしても、スパイダーマンもアイアンマンも人間的だったりするし、新しいスーパーマンもそうですよね。昔のヒーロー像は完璧だったじゃないですか。アメリカの高校生にしても、アメリカンフットボールの部活をやっていて。


SiiiCK チアリーダーと付き合っているみたいな(笑)。


松本光一 プロムの日にスゴくかわいい子を連れてくるとか。それが定番じゃないですか。プロムは58歳になった今でも憧れてます(笑)。僕の世代はアメリカのそういうところに憧れてきたので。


SiiiCK 今になって海外でそういう変化が出てきたというのは面白いですね。


松本光一 コロナの時にアンケートを取ったんですよね。「マスターベーションはストレス解消やセルフケアの一環として役立ちましたか?」という質問をした時に、イギリスとフランスで65%、アメリカで68%、スペインだと69%の人が「はい」と答えたんですよ。スペインで取材を受けた時も、ドイツのPLAYBOYさんも同じことを言ってました。「コロナで意識が変わってますよ」って。その意識変化が男性にあるのなら、女性にもあると思いますし、いろんな人にあったと思うんです。やはり自分を見つめる時間の中で、性、二人の時間、愛し合う時間とか、性の重要性といったものが、豊かで健康で楽しいことはいいことなんじゃない?という意識に変わってきたんじゃないかな。スゴいシンプルに言うと、性は食と同じだと僕は思っていて。ないと生きていけないし、人類が続いていかないじゃないですか。食と同じくらい根源的で重要なことだから、恥ずかしいとか後ろめたいとかじゃなくて、豊かな方が本質的にいいはずなんですよ。


Image



女性がモノ作りをする女性のためのプロダクト


SiiiCK 女性ブランドの「iroha」はどのようにして生まれたのですか?


松本光一 TENGA海外進出の時に、アメリカやヨーロッパでアダルトショップを視察して最初に驚いたのが、売られているアイテムの7~8割が女性用のものだったことです。日本とは逆なんですよ。日本では男性用のアイテムが多いですし、女性用でも、男性が買って使うために売られているんです。そこに大きな違いがあって。「iroha」を始めようと思った15年ぐらい前も、日本にあった女性用アイテムは、大きなディルドとか、横から枝が生えて表面にゴツゴツがたくさんあるグロテスクなバイブがほとんどだったんです。


SiiiCK 女性の方からは選ばないものですね。


松本光一 女性のものでありながら、主体が男性にあったんですよ。スゴく間違ってるなと思って。我々が作る女性アイテムは、女性が本当に良いと思うものを、女性だけで作るという信念で作り始めたんです。


SiiiCK 女性の商品に注目したのは、男性だけではなく、どの性の人も楽しめるようにという考えからですか?


松本光一 そうなんですよ。一番最初に説明しました、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」という部分の「誰も」には、最初から男性も女性も、カップル、夫婦、高齢な人、障がいのある人も、すべての人が入っています。性は大切な根源欲求で、みんなが楽しむ権利があるからなんです。ただですね、2005年に始めた頃、最初は月12万円の一軒家を借りて、2階が自分の居住スペースと倉庫と研究室で、1階に執務室だけどキッチンが付いている、みたいなところから始めて。スタッフは1人か2人だったんです。今は求人でいろんな人が来てくれるけど、当時はなかなか人も来てくれなかったんです。創業から5~6年経ち、女性のスタッフもだんだん増えていって、2013年に女性向けブランドのirohaをスタートすることができました。今では社員の45%が女性で、大活躍してくれてますよ。



女性の心地よい日々をサポートするフェムケアブランド「iroha」

Image


SiiiCK そうなんですね。あと、カップルで楽しむとか、そういう発想も素敵だと思ったんですよね。


松本光一 女性が使いたいと思うものを女性が作るというコンセプトで、女性が本当に魂を込めてるわけですよ。(irohaの商品を手に取りながら)こういう、先が細くて、柔らかくて、体に合ってしなるような商品は、男性では思いつかないんです。もちろん僕も技術的なことはサポートしましたけど、こういう色で、こういう形で、こういう質感でというのは、全部女性のチームでやってくれたんです。それでその先にですね、カップルカテゴリーはどうしてもやりたい分野でした。TENGAって、発売が2005年の7月7日の七夕の日なんですよ。男女とかカップルとかは最初から考えていました。


SiiiCK そうか。織姫と彦星ですね。面白いですね(笑)。


松本光一 人は世の中に生まれて、人を大事に思って、人を愛して、それで性があって、命が生まれて、それで地球って回っていくじゃないですか。新しい命が生まれていくところまでに、親子の愛、家族の愛、パートナーとの愛があって、愛に包まれてセックスがあって、新しい命が生まれてくるでしょ。愛と命の間にある性は、スゴく大事なものなわけですよ。そこを豊かにしたいので、カップルアイテムを出したい気持ちは最初からありました。でも、どんなものが二人にとってより楽しく、より良い性生活につながるのかというのは、すぐには見つけられなかったんです。その中でSVRという商品が生まれました。これはTENGAからもirohaからも出ているアイテムで、スゴくヒットしております。スイッチを押すと本体が振動するんですけど、身体の好きなところに当てがったりもできる。女性の中には自分用に使う人もいます。コンパクトだけど、振動は5段階あって、上はかなりの振動力です。当てがうだけではなくて、最終的に男性は自分の男性器に付けるわけです。根本に付けた状態で挿入すると、SVRの振動部がクリトリスに当たるので、二人がくっついた時に挿入刺激とクリトリスへの刺激を同時に体験できるんです。


SiiiCK これはよく考えましたね。


松本光一 お客さんからも、「今までで一番良い経験だった」って、スゴい褒めてもらってます。



TENGAからもirohaからも出ている「SVR」

ImageImage



開発者としての発想


SiiiCK やっぱり松本さんは時代を変えたんですね。あと、開発者としての発想がスゴいと思っていて。ピコピコハンマーやガラケーを参考にしたという話にも驚いたんです。松本さんが開発者として、「自分でもこれはよく思いついたな」みたいな商品ってあります?


松本光一 やっぱり最初のTENGAかな。この20年間、スゴいアイテムはいっぱいあるんですけどね。TENGAって、常に機能とデザインが融合していて、そこから生まれる機能美を追求しているんです。25年前の約3年間の自主開発時代、試作と改良を繰り返しながらだんだん最終形に近づけていったんです。でも実は、一番最初に作った試作品は真っ直ぐな円筒形だったんですよ。


SiiiCK 普通に筒状だったんですか。


松本光一 筒状です。それを周りの人に使ってもらった時に、ゆるいっていう人、キツいっていう人、ちょうどいいって人がいたんです。でも、多くの人に届けたいし、多くの人がいいって言ってもらえるものを作りたいわけですよ。どうしたらいいんだろう?ってスゴい悩んだ時に、その頃ドラッグストアで着圧ストッキングを見つけたんです。パッケージを見ると、圧がかかるところに矢印が描いてあるんですよ。あーーっ!!と思って。部分的に圧力を変化させればいいんだって思ったんです。


SiiiCK スゴいなあ!! そこからヒントを得たんですね!


松本光一 それで筒状だったものに対して、くびれを作ることによって男性器を入れた時に、ギューって圧が上がっていって解放される。TENGAのくびれは、男性が感じる圧力曲線なんですよ。この形にすることで、スゴくフィット感が増して、多くの人が自分にぴったりだと感じられるようになったんです。実は他にもTENGAには、いろいろな工業技術が応用されているんですよ。僕は元々自動車整備士だったんですけど、自動車にはキャブレターというパーツがあって、中にベンチュリーという流路を狭めることで空気の流速をキューって上げて、ガソリンを噴射する仕組みがあるんです。TENGAの内部はベンチュリーのように部分的に狭めることで、中の空気を集めて上に貯めるんですよ。TENGAの上部にはエアホールという穴があるんですけど、その穴から貯めた空気を出す仕組みを思いついたんです。奥まで挿入して中の空気をすべて抜いた後、指でエアホールを塞ぐと、ゲル内部が真空状態に近くなって、ゲルが男性器に密着します。圧力変化があって、中を真空にして密着する。そうすることでバキューム効果が実現できて。新しい快感を生み出すことができました。さらに、くびれがあることによって、持ちやすくて美しいものになって。機能とデザインが一体になったんです。


SiiiCK 最初から完成形が生まれてしまったわけですね。


松本光一 実は今でも一番売れてるのは最初のTENGAなんですよ。これを基準にいろいろなものが増えていきました。



2005年、最初に発売された5種類のTENGA

Image


SiiiCK 面白いですね! 技術力と発想力とビジョンが組み合わさった結果、生まれたものですね。


松本光一 当時のアダルトグッズがどういう商法だったかっていうと、商品をほんのちょっとだけ変えて、3ヶ月ぐらいで新しいものを出すということを繰り返してたんですよ。例えば、当時は女性器の形をしてるものが主流で、ちょっと形を変えたり、色を変えたりして新商品として出すと、一定のお客さんに対しては「新しくなった」ということで、いくつか売れるわけですよ。それを繰り返す販売方法をしていたから、短命なものがずっと続いていくんです。


SiiiCK 定番商品を作るつもりはなかったわけですね。


松本光一 でもそれって、本来の僕が思うモノ作りとは違っていて。新しい機能、新しい便利さ、新しい材料とか、そういったものでお客さんがより楽しめるものを生み出すモノ作りをしたかったので。僕はそこには納得してなかったんですよ。TENGAは新しい快感、新体験ができるものを出し続けるべきだと思ったので。1個1個に対して新技術や叶えたい快感を入れていくというのは、いつも大切にしていますね。


SiiiCK 原宿にTENGA LANDを作ったり、TENGAロケットを飛ばしたり、いろいろ面白いことをやられていますよね。今、商品開発以外ではどのような面白いことを考えていますか?


松本光一 TENGAが多くの人に支持してもらえるようになったのは、もちろん気持ち良さや使いやすさ、楽しさで広がっていったところがあるけれど、今お話にあったTENGA LANDやTENGAロケット、アパレル、TENGAロボ、など、様々な表現を通じて性をカルチャーとして届けることで、多くの共感が生まれていると感じています。僕たちが目指しているのは、「性を豊かにして人を幸せにする」新しいカテゴリーを世界中に創ることなんです。そのカテゴリーが今存在するかというと、まだできているとは言えないです。性は食と並ぶ大切な根源欲求です。「食の豊かさ」というものが世界中どこに行っても文化としてあるように、この「性を豊かにする」という新しいカテゴリーを世界で確立することを目指しています。

Image



新しいカテゴリーとして世界的なカルチャーになっていくもの


SiiiCK 日本でも海外でも始まっていますね。これはもう世界的なカルチャーになりそうですね。


松本光一 これまでたくさん取材されてきた中で、当時は誰も評価もしなかったようなものが、何年か後に新しいジャンルになっている、そういうことをたくさん経験されていますよね。


SiiiCK まさにこれがそうですよ。ヒップホップの世界だと、ゲームチェンジャーって言いますね。松本さんはきっとそうなるというビジョンが見えている人だと思いますし、実際に形にしてきましたよね。ほとんどの人は新しいことに対する抵抗感があって、「きっとそれはできないだろう」と思うんですよ。でも、「いや、そんなことはない。これはこうなるはずだ」と信じて、確実に世の中をより良いものに変えていく。やっぱりそれが一番カッコいいことだと思うんですよ。今日の取材はその部分も楽しみにしていたので、思っていた以上のお話が聞けました。


松本光一 自信があるとかないとかじゃなくて、より良い未来と世界が創れると信じていたからだと思うんですよ。自分が目指すものをとにかく必死に伝えていくうちに、共感してくれる人が増えていったんだと思うんです。その時代の基準とちょっと違っていても、共感してくれる人が増えていくと、それがいつかスタンダードになったんだと思うんです。当時はとにかく必死で、そんなことを考える余裕はなかったんですけど、自分は23年前に、何もわからない状態から貯めた1000万円を元手に、朝6時から夜2時まで研究開発を一人で始めました。開発は全く思うように進まない、先が見えない、でも必ず一般のものとして、性を豊かにして人を幸せにするものはできると信じていたんです。それから3年かかったけど、TENGAを発売することができました。でも、目指すべきものははっきりしていたんです。



TENGA発売前、約3年間自主制作が行われた

ImageImage


SiiiCK それを3年間やられたわけですか。


松本光一 そうです。誰にも評価されない、誰にも喜ばれない、何の貢献もできてないという状況って、本当にきついんですよ。それが最も辛い状態でした。それで1年半ぐらい経った時に、「あれ、これって俺、スゴく頑張ってるけど、世の中の何の役にも立ってないな」とか「誰にも喜ばれてないや」って、ある日なったんです。でも、自分がシンプル脳なのか、その日のうちにすぐ復旧できたんですよ。「あ、違うわ。途中で辞めるから失敗したって言われるんだ、成功するまでやればいいんだ」って、開き直ったんです。


SiiiCK 強いですね!


松本光一 あの時に切り返しができたから、今があるのだと思います。そこから何だか物事が、ちょっとずつ上手くいき出したんですよ。自分は覚悟を決めて開発を始めたつもりだったけど、「成功するまでやればいいじゃん」って気がついた時、それが本当の意味で覚悟を決めた瞬間なんだと思います。人は一日のうちにいろんな判断をたくさんするじゃないですか。「水を飲もう」、「ドアを開けよう」、「これを食べよう」。その一日に100回も200回もする細かい判断が、覚悟を決めた瞬間から、ちょっとずつポジティヴな方に向いていったと思います。その日々の判断がポジティヴ側に未来を変えていったんです。そうじゃないと、理由が成り立たないんですよ。覚悟が決まると物事が上手くいくのって、そういうことなんだと思います。でも、それに気がついたのは一昨年なんですよ(笑)。

Image



TENGA公式サイト: https://www.tenga.co.jp

Instargram: @tenga_pr

X: @TENGA_PR

Facebook: @tengaglobal

YouTube: @TENGAChannel

https://linkin.bio/tenga_pr/?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAafi5D1Q8UL1krgDtytlgnEsE3OiR_PZHh2f6pW86A6bGkYl9l-PUZsLxdk5VQ_aem_JXmz8pUb9zs8-_WGN5wZ0Q

コメント

0件