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『ゴリラホール』 大阪のライブハウス、GORILLA HALL OSAKAを舞台にした青春映画、12月から先行上映がスタート

⼤阪に実在するライブハウスGORILLA HALL OSAKA(ゴリラホール)を舞台に、青春と音楽が交錯する群像劇を描いた映画『ゴリラホール』。

主人公はアルバイトをしながらガールズバンドで活動する朝子。その彼氏はブレイク⼨前の⼈気バンドでヴォーカルをやっている壱夜。この二人を中⼼に、バンドメンバー、家族、夢、希望、葛藤、恋、裏切りなどのストーリーが、この映画では鮮やかに描かれている。

主演を務めるのは、名古屋出身、大阪を拠点に活動するシンガーのAIK(アイコ)。俳優デビュー作にして初主演となるAIKは、この映画の中で人として成長し、夢を形にしていく姿を演じ、ライヴのシーンでは圧倒的な輝きを見せてくれている。この映画の魅力は、全編を通して美しい時間が流れており、人がそれぞれ抱く思い、音楽に対する愛、ライヴ文化の素晴らしさといったものが溢れているところだ。

主演のAIK、監督/脚本のKoji Uehara、ゴリラホールを運営し、映画のエグゼクティヴ・プロデューサーを務める中村俊也の三人に話を聞かせていただいた。



Photography: Jesse Kojima


写真:左から、中村俊也、AIK、Koji Uehara





ゴリラホールというライブハウス


SiiiCK そもそもゴリラホール(GORILLA HALL OSAKA)はどのような思いで作られたのですか?


中村俊也 僕は前職でレインギアのブランドをやってたんですけど、そこを退くことになって。次に何をしようかってなった時に、自分の人生は聴いてきた音楽で形成されてるなと思って。昔、大阪にベイサイドジェニーというのがあったんですよ。僕は中学生ぐらいからパンクロックが好きで聴いてたんですけど、20代に入ると一緒に聴いてた友達がみんな離脱していって。好きなバンドが年齢が上やったりして、憧れてたところから、だんだんとそういうバンドがフェードアウトしたり、解散したりという中で、聴く音楽がなくなっていくんです。僕は20代後半から妻とそのベイサイドジェニーに行くようになって。イベントが多いライブハウスだったんですけど、当時2~3年目のBRAHMANとかを観て、カッコいいなと思ったり。ベイサイドジェニーで自分よりも下の世代のバンドを聴くようになったおかげで、今の自分があると思ってるんですね。次の人生は恩返しって言ったら独りよがりですけど、ベイサイドジェニーみたいなライブハウスを大阪で作れたらいいなと思ったのがきっかけです。


SiiiCK 今はベイサイドジェニーのようなライブハウスってないし、昔はそういうライブハウスでイベントがいっぱいありましたからね。


中村俊也 イベントだらけでしたね。ベイサイドジェニーに行く時って、スケジュールを見て、「あ、これおもろそう」と思ったイベントに行ってたんですよ。例えば、’98年ぐらいにスカパンクのブームがあった時は、POTSHOT、KEMURI、大阪のGELUGUGUとかを観に行って、オーッてなってましたからね。当時の東京の新宿LOFTとかリキッドルームもそうでしたよ。今の時代に合ってないかもしれないけど、そういうライブハウスを作りたいっていうのが初めですね。


SiiiCK オープンしてから2年10ヶ月経ちましたが、どうですか?


中村俊也 うちでイベントをやってくれる、いわゆるライブハウス・バンドさんも増えてきてるし、自分の自主企画もやってますね。ようやくゴリラホールやったら何か信用できるみたいなことは、言ってもらえるようにはなってきたかなとは思いますけど。でも、やり出して思ったことは、本当、「ローマは一日にして成らず」はいいことわざやなってことで。まだまだ関西に住んでてもゴリラホールに来たことのない人はいるだろうし、まだまだかなとは思ってますね。


SiiiCK そういう中で、映画『ゴリラホール』を作ろうというアイデアはどのように生まれたのですか?


中村俊也 ゴリラホールが出来て、アルバイトさんを募集しようと思ったら、やっぱり来た人は、ESPに通ってますとか、音響とかテクニカルな部分を目指してますとか、バンドやってますとか、ほとんどそういう人たちばかりで。あ、やっぱりそういうものなんだと思ったんですね。だから、一つの箱というものがあって、そこで繰り広げられるものがあったら、ストーリーとして面白いんじゃないかなと思って。元々映画も好きでしたから、映画が出来たらいいなって思ったんですね。


SiiiCK Koji Ueharaさんが監督・脚本を手がけることになった経緯は?


中村俊也 知ってる映画監督は一人しかいなかったので(笑)。でも、それだけじゃないですよ。Koji監督の長編映画の第1作『虹が落ちる前に』も、バンドを描いた映画だったんです。だから間違いないと思ったし、まかせたら絶対に思ってるようなものが出来るだろうと思って。頼んだというか、撮ってもらえないですかね?という感じでした。


SiiiCK 話を聞いて、どのような映画にしようと思いました?


Koji Uehara 「宣伝」という表現は良くないかもしれないですけど、名前が『ゴリラホール』なので。だからこそ観た時に、「ただの『ゴリラホール』の宣伝やんけ」ってなっては、すべてが崩壊すると思ったんです。そうなんだけど、そういうものだけにはならないようにというのは、一番気をつけたかもしれないです。


SiiiCK 中村さんが最初に思った、ゴリラホールで働く子たちが音楽の夢を目指すというストーリーは、一つ軸としてあったのですか?


Koji Uehara そうですね。その話は一番初めにお話をさせてもらった時にあって。その場で、男女は置いておいて、主人公はゴリラホールでバイトしてる子っていうのが、一番話としては作りやすいのかなっていう風には思いましたね。


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SiiiCK 映画を観て思ったのですが、ゴリラホールうんぬんを超えて、普遍的なストーリーが描かれているんですよね。バンドマンが夢を叶えていくというのもあるんですけど、葛藤や裏切り、恋人、仲間、家族のことも含めて、非常にていねいに描かれていると思いました。


Koji Uehara リアルという言葉を使ってしまうと、安っぽくなるから違うかなとも思うんですけど、絶対にそういうものでなきゃいけないなという風には思ってて。これは悪口じゃないですけど、日本の映画ってすぐ誰かが死んだりするじゃないですか。メンバーが死んで、泣いて、バンドを頑張ろうとか。そんな話、滅多にないでと思ってて。だから、この映画の主人公は、本当にどこにでもいるような子だし、家がちょっと裕福やったりするんですよ。4畳半のアパートで彼氏と二人で裸電球で生活してるとかよりは、大阪にいるちょっとお嬢さんが遊びでバンドを始めてという空気感の方が、よりリアルになるのかなと思ったんです。その中に、ノルマのチケットを親に買ってもらうエピソードなんかもちゃんと散りばめて。それこそ音楽に関わってたり、音楽を見てきた人たちが、見た時に「ああっ」てならなきゃアウトだと思ってたんで。そういうものだけにはしやんとこうとは思いましたね。


SiiiCK ディテールまでこだわって作っていますよね。


Koji Uehara メンバーが、お母さんが片親やけど、専門学校に行かしてもらったりとか、本当にどこにでもあるようなエピソードを散りばめた方が、逆に人って感動するんじゃないかなとは思ったので。そこはちょっと思い切ってやってみましたね。


SiiiCK 主人公の「朝子」はどのように描いていきました?


Koji Uehara それこそアドバイザーに、やべきょうすけさんが入ってもらってるんですけど、彼によく言われていたのが、Kojiは女の子を描くのがスゴく上手だと。それをずっと言われてたので、この話を中村さんからもらった時に、やべさんと世間話をして、「俺、次の映画、主人公を女の子にしようかな」、「女の子のバンドの話、いいんちゃうかなと思うんですよね」って言ったんですよ。そしたら、「いや、それ絶対いいよ」みたいに言われたので。じゃあ、ガールズバンドにしてみようかなっていう感じになりましたね。中村さんからは、ガールズバンドにしてくれという要請はなかったので、自由に書かせてもらいました。


中村俊也 逆に、この物語が男の設定になってたら、めっちゃ気持ち悪いなって、今は思いますけど(笑)。


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主人公に選ばれたAIK


SiiiCK 主人公の朝子役は、500名の応募の中からAIKさんが選ばれたわけですが、何か決め手はあったのですか?


Koji Uehara 東京で先にオーディションがあったんですよ。朝子役以外は、無名有名問わずけっこういい人たちがいるなと思ってて。でも朝子だけはどうしてもピンと来なくて。委員会の方にもけっこう愚痴りながら、「今集まってる中やったら、難しいかもしれないっすよ」って投げてたんですよ。どうしたもんかなっていう時に、次にオーディションを大阪でやることになって。AIKが来た経緯はいろいろあるんですけど、彼女がオーディションに来て。歌ってもらって、見た時に、「ああ、絶対にこの子だ」って思ったんです。


SiiiCK 確かに、この映画を観ると、朝子役はAIKさんしかいないなと思わされますね。AIKさんは応募に当たってどういう思いがありました?


AIK ゴリラホールは元々めっちゃライヴを観に行ってたし、好きな箱なんです。映画を作るっていうのを見て、でも正直、お芝居なんかしたことがないし、どうなんかなと思ってたんですけど、チャンスってどこにあるかわからんなと思って。やってみよう、よろしくお願いしますってなりました。


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SiiiCK 映画の朝子役は音楽をやって、葛藤もしながら夢を追いかけていくわけですが、けっこう自分自身とかぶるところもあるキャラですよね。もちろん演じないといけない部分もあるわけですが、演じてみて、自然にできたところも、難しいところもありましたよね。


AIK まず関西弁が難しくて。聞きなじみはあったんですけど、実際にしゃべってみると、違うことが多くて。演技も全然わからないので、それこそ事前にやべさんが台本の読み合わせに参加してくださって、自分はとにかく読むっていう感じだったんですけど。でも、台本に載っていない朝子の生活があるから、映ってない部分には何があるのかを考えるように教えてくれたので、とにかく言ってもらったことをやるのみでしたね。あとは、足を引っ張らないようにしなきゃと思ってました。


SiiiCK KojiさんはAIKさんを撮っている時に、特に何かを感じたことはありますか?


Koji Uehara AIKを朝子として描く苦労はなかったような気がしますね。「こいつ、ホンマ、思った通りに動かんな」みたいなのを撮影中に思った記憶はないです。撮影中はお見事だったと思いますね。それは何か天性のエンターテイナーみたいなものなのかなって、感心しながら撮ってた気はします。撮影の前日とかは、「大丈夫かな? これであかんかったら、あいつどうすんねん?」みたいなのはありましたけど。初日はだいぶ緊張してたと思いますけど、撮影が始まっていくと、だんだん振れていってたので。それはお見事でしたね。


中村俊也 初日は家の中のシーンなんですよ。逆にあれが良かったですね。順番に撮れなくて、あそこだけは一番初めやったから、あの初々しさが出てたんじゃないですかね。


SiiiCK 初々しさ、ぎこちなさがあるから、逆に家族との微妙な距離感が出ていて良かったですね。でも、バンドで歌うシーンになると、いきなり輝きだしたので、あれにはかなり驚かされました。


Koji Uehara そういう意味でも、本当に彼女で良かったんじゃないですかね。もし同じ世代で超有名な女優さんで、ちょっと歌もギターもできる方がいたとしても、その人だとこうはならなかったんじゃないかな。だから説得力という意味では良かったと思いますね。それは彼女が普段音楽をやってるから、ということでもないような気もするんですよ。そこは天賦の才みたいなものじゃないですかね。


SiiiCK 最後のライヴで歌うシーンは、本当に夢をつかんだからこその輝きが出ていましたね。演じた本人としてはどうでしたか?


AIK あの時一番意識してたのは、AIKにならないようにしなきゃと思ってたことですね。でも、あれは撮影期間の終盤で、撮影が続いてる中でシーンだったので、そんなに意識せずともあそこに立ってたバンドの4人は、全員それぞれがキャラとして立ってたからこその表情とかが出てたのかなと、今は思います。


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SiiiCK 実在するバンドに見えましたからね。自分自身と演じている朝子との境界線がなくなるような瞬間はありました?


AIK 壱夜くん(主人公・朝子の彼氏)と別れる時とか、壱夜くんが最後に裏に挨拶に来る時とか、そういう時に「泣くなよ」っていう指示はあったんですよ。でも、その時にうるっと来ちゃったのは、入り込めてたからかもしれないです。


SiiiCK でも、裏切った彼氏の部屋に行ったシーンは、もし自分だったらどうしています? 部屋を燃やしてもいいんじゃないかと思いましたけど(笑)。


AIK 同じです(笑)。


Koji Uehara それ、ずっと言ってましたね。「私だったら、ホンマぶっ◯すぞ」って(笑)。


SiiiCK 他にも、朝子と自分が違うと感じたシーンはあります?(笑)


AIK 私はけっこう身近な人、例えば、バンドのメンバーがいたとしたら、たぶんすぐに「しんどい」とか弱音を吐いちゃうんですけど、朝子にはそういうところがなかったですね。朝子は全部一回自分で持ち帰ったり、自分で考えたりするタイプだったので。そこは強いなと思いました。


SiiiCK でも、朝子は強いけれど、自信がないから、なかなか夢が形にならなかったじゃないですか。その辺で共感する部分はありました?


AIK 自信がないのは一緒なんですよね。私も自信が全然ないので、その部分はわかるんです。あと、親にチケットを売るのも一緒ですね(笑)。私もお母さんに「ちょっといっぱい呼んで」って言ってます。


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個人的にグッと来たシーン


SiiiCK みなさんに聞きたいのですが、映画の中で個人的にグッと来たシーンがあれば教えてください。


中村俊也 僕は初めから台本も読んで、修正も見てるので、たぶん僕だけの見方になるんですけど、やっぱり最後のライヴ・シーンですね。あのシーンは自分も現場にいましたから。お客さんはエキストラなんですけど、ものスゴい盛り上がってくれて、本当のライヴみたいになったんです。台本を読んでる時から、この最後のライヴのシーンは、ストーリーを超えていくんだろうなとは思いました。現場であれを見た時点で、もうこの映画は間違いないなっていうのは感じましたね。


AIK あの瞬間に、集まってくれた人を見て、やって良かったなと思いましたね。ライヴのMCのシーンは、それまで一回もやってなかったんですよ。


Koji Uehara あれは本読みの時も、「そこはやらんでいい」って言って。テストも一回もなしで、撮影当日にぶっつけ本番でやった方がいいよって言ったんです。AIKは一人で練習してたとは思うんですけど、僕らが一度も見たことのないまま、当日やってもらったのは、スゴく効いたなと思います。


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SiiiCK スゴく自然でしたからね。


AIK でも、いろいろ考えました。そもそも関西弁の発音がずっと頭にあったので。でも、あのMCって、口に出しすぎると薄れていくじゃないですか。だから当日、一発でバッてやれたのは良かったなと思ってます。


SiiiCK お二人の個人的にグッと来たシーンは?


Koji Uehara 夕焼けのシーンが好きですね。唯一時間がのんびり流れてるところなので。これも中村さん、委員会といろんな話をしたんですけど、あそこって一歩間違えたら、ただのメロドラマになっちゃうとこやったんで。僕の中でいろいろ組み立てた上でのあれだったんですけど、みんなけっこうヒヤヒヤしてたみたいで。でも、完成した時にスゴく意味のあるシーンになってくれて。役者の子たちもあそこが好きだっていう子が多いんですよ。グッと来たというよりも、上手くいって良かったというか。ホッとして観れてる感じがいいですね。


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AIK ライヴ・シーンの一番最後に、壱夜くんからもらったギターが映されるんですよ。私、ライヴ・シーンの撮影中に、あれを見ただけで泣きそうになりましたね。壱夜くんが最後に挨拶に来た時に、「俺が行かれなかった世界にあいつを連れて行ってあげて」って言うんですけど、たぶん朝子はこれからもずっと連れて行くんだろうなと思って。夢を追いかけ続ける人と途中で諦めてしまった人というので、自分的にはグッと来ましたね。


SiiiCK ちなみに、映画の冒頭でENTHが出てくるのも良かったですね。


中村俊也 AIKがENTHが大好きだから。


AIK ENTHがきっかけで始めたので。

中村俊也 今もAIKがソロでやる時の舞台衣装は、ENTHのTシャツなんですよ。ENTHはあの楽屋のシーン、わずか20分ぐらいでしたけど、缶ビールを2本ぐらい空けてましたね(笑)。


SiiiCK AIKさんはEP『生きてゆけ』をリリースしましたが、EPの曲を聴くと、あの映画の最後のシーンの続きのような感じがするんですよね。リリースはゴリラホールのレーベル、BAND OF GORILLASからになるんですよね。


中村俊也 AIKは音源もなかったし、きっかけがあってこの映画に出ることになったんですけど、これはAIKというミュージシャンのチャンスでもあるので。ここで音源を出すのがいいかなと思ったんです。彼女のためにって言ったらおこがましいですけど、レーベルを作って出そうという感じになって。僕自身は別にレーベルをやりたいわけではないんですけど、今回はそこまではやろうかなと思ったんです。


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音楽アーティスト、AIK


SiiiCK AIKさんはどういう音楽活動をされてきたのですか? 路上ライヴで、エレキギターを持って歌っていたんですよね。


AIK そうです。今もエレキギターで弾き語りをして。イベントによっては、たまにバンドセットで歌って。それこそ映画でベース役のRuuにサポートしてもらったりとかもしてます。


SiiiCK AIKさんの音楽の入り口はどこでした?


AIK YouTubeとかでいろんなMVを観てて。それでENTHを観て、好きになって、ライブハウスに行くようになって。いろんなバンドを聴くようになって。Hump Backとかが好きでしたね。自分はめちゃくちゃTRUSTキッズだったんですよ。ENTHもEVERLONGも好きで。自分はけっこうバラードも好きなんですよ。そういう部分も歌には出てるのかなと思いますね。


SiiiCK 好きなのはパンクですか?


AIK そうですね。自分としてはパンクロックをやりたくて。社会に向けての不満などを歌ってます。あと、自分は強い人間ではないし、最近の若い人たちは、同じように心が脆い人が多いと思うので。そういう人たちと一緒に生きていける音楽をやりたいなと思ってます。


中村俊也 僕はAIKは演歌やと思ってるんですよ。歌って歌詞を感情で伝える作業かもしれんけど、いちいち全部の曲を感情を込めて聴かすわけじゃないじゃないですか。でもAIKは響くんですよね。その伝え方はたぶん演歌なんだろうと思いますね。


Koji Uehara 演歌って世界観のレンジが狭いんですよ。言うたら、東北の港町の居酒屋で酒を飲んでる男と女の歌みたいな世界で。今回この映画の曲の歌詞を僕が書いた時にスゴく気をつけたのは、そこのレンジを狭くしたことで。一個一個の設定があまり壮大なものじゃなくて、スゴく狭いものにしたんです。というのも、世界平和を歌われるよりも、「魚は炙ったイカでいい」とか言われた方が伝わると思うんですよ。たぶん僕もAIKを見た時に、何となくそんな感じがしてたのかもしれない。AIKはそれを肌感ではわかってたのかなって、今、中村さんの話を聞いてて思いました。


SiiiCK EPのタイトルが『生きてゆけ』っていうのも、そういうことなんですかね。


AIK 1曲ずつ話すと、「クソガキ讃歌」は、「大人、くたばれよ」っていう思いをブチ込めた曲なんです。これは中村さんにもめちゃ言われるんですけど(笑)。


中村俊也 あれ、昭和でしょ(笑)。「最近の大人は」、「最近の若者は」って、今は言わないですよ。そうやってディスるのって、昭和の時代ですよ。もっと言えば、「最近の親父は」って若い子が言う方が多い気がする。


AIK でも、めちゃ言われますよ。バイト先とかでも、「最近の若者はすぐ飛ぶな」とか。


Koji Uehara バイト飛ぶヤツは昔からおるけどな(笑)。


中村俊也 若者じゃなくても、飛ぶ(笑)。


AIK 「自分らの時代は、教師に暴力されるのが当たり前だった」とか、めちゃ言われますよ。


Koji Uehara なるほどね。



AIK - クソガキ讃歌


SiiiCK 他の曲はどうですか?


AIK 2曲目の「It’s a piece of cake!!」は、私が実際に刺青で入れてる言葉で、「楽勝」っていう意味なんですけど。何をするにも、楽勝と思えることってないので、自分の中でおまじないとして、これを唱えて頑張っていこうという感じです。次の「マイスイートベイビー」は、自分の愛犬に向けた曲で。「エンドロール」は、好きだった子について書いていて。ほぼ両思いで、いつくっつくかわからんぐらいの感じだったのが、実は彼女がいたっていう曲で。タイトル曲の「生きてゆけ」は、あれを書いてた時に、本当に生きるの、だるっみたいになってて。もういいやって思ってたんですよ。だから「生きていこう」じゃなくて、「生きてゆけ」なんですけど。同じ境遇、同じ気持ちの人に届いて、明日も生きていける糧になればいいなという曲です。



AIK - 生きてゆけ


SiiiCK 今後の予定を教えてください。


Koji Uehara 東京は12月5日から渋谷のヒューマントラストシネマで先行上映が始まって、12月6日に舞台挨拶があります。大阪は1週間後の12月12日からT・ジョイ梅田、kino cinéma心斎橋で先行上映が始まって、12月13日に舞台挨拶があります。


AIK 年末にゴリラホールでDAI暴NEN会に出させていただくのと、クリスマスイブの日はXmas Eileenと劇中バンドでライヴをやります。


Koji Uehara 僕のバンド(Xmas Eileen)とツーマンでゴリラホールでやるんです。


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『ゴリラホール』

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監督/脚本:Koji Uehara

音楽:Kj(Dragon Ash/The Ravens)

エグゼクティヴ・アドバイザー:やべきょうすけ

出演者:AIK / 門間航 / 松下恭子 / Ruu / モリヲ / 森山みつき / 安部伊織 / 中川可菜 / 神嶋里花 / 松本享恭 / 葉月ひとみ / 織原まよ / ナカニシヨシキ(RIOT JUNCTION) / 大地陽 / ENTH(特別出演) / 冠徹弥(THE冠) / 山口智充 / 黒谷友香 / 伊藤歩 / 古田新太 ほか

製作:映画「ゴリラホール」製作委員会(中村俊也/BABY OWL/ハルク・エンタテイメント/株式会社PIF/株式会社アッシュ)


■先行公開上映館情報

東京 12月5日(金)~ ヒューマントラストシネマ渋谷

大阪 12月12日(金)~ T・ジョイ梅田 / kino cinéma心斎橋

[全国共通特別鑑賞券発売情報]

ムビチケ発売中

https://ticket.moviewalker.jp/film/090986?from=official


■舞台挨拶情報

12月6日(土)東京 ヒューマントラストシネマ渋谷

12:00~14:00 本編上映(本編120分/予告なし)

14:00~14:30 舞台挨拶(約30分予定)

通常料金


12月13日(土) T・ジョイ梅田

11:30~ 本編上映(本編120分/予告なし)

13:30~ 舞台挨拶(約30分)

通常料金


12月13日(土) kino cinéma心斎橋

15:20~ 本編上映(本編120分/予告なし)

17:20~ 舞台挨拶(約30分)

17:50 終了予定

通常料金



AIK 

1st EP『生きてゆけ』

(BAND OF GORILLAS)

2025年11月12日 CDリリース

全国主要箇所のTOWER RECORDS他

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Tracklist

01. クソガキ讃歌

02. It’s a piece of cake!!

03. マイスイートベイビー

04. エンドロール

05. 生きてゆけ


<初回プレス限定封入特典>

全曲弾き語りVer. CD付き


https://linkcloud.mu/2a619c07



『ゴリラホール』

公式サイト: http://gorilla-hall.com

X: @golillahall_mov

Instagram: @golillahall_movie

TikTok: @golillahall_movie


AIK 

https://aik-official.stores.jp

X: @____aik____

Instagram: @_.a.i.k._

TikTok: @____aik____

YouTube: @aikofficial1999


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