そのPOLeRが東京発のスケートボード・ブランド「Lesque(レスケ)」とのコラボ・コレクションを4月19日に発表した。スケート・カルチャーによって結びついた今回のコラボでは、東京・ストリートの感性を生かしつつも、アウトドアのエッセンスを盛り込んだ機能的なアイテムがラインナップ。スケートトリップで活躍するバッグ、シーンを選ばず使えるアパレルはもちろん、サングラス、手拭いなど、スーベニア感のあるユニークなアクセサリーも豊富に展開。LesqueファンにはおなじみのRAFU PANTSや、豊富なサイズとスペシャル・グラフィックを備えたスケートデッキなど、スケーターにとってもたまらない内容となっている。POLeRの日本総販売元である株式会社キャンバスの代表取締役、平林彰さんとLesqueのクリエイティヴ・ディレクターの伊藤慎一さんに話を聞いた。
コラボレーションの背景
SiiiCK 今回のコラボはどのようなアイデアから始まったのですか?
平林彰 イトシンくん(伊藤慎一)とのお付き合いはけっこう長くて。僕が2000年にスケート・カンパニーのSonik Distributionを立ち上げて、現場に行く機会も多くなってきたあたりからですね。イトシンくんは当時コンテストにも出る現役のプロスケーターで、その頃から仲良くさせてもらったので、その後本人がLesqueを立ち上げた経緯も聞いてました。しばらく会えなかったのですが、去年のINTERSTYLEの合同展示会で久しぶりに会って、元気してる?ってなって。今僕がPOLeRをやってて、もう少しスケートのところを攻めていきたいんだよねという話をさせてもらって。良かったらLesqueと何かやらない?という話をして。そんなラフな感じだったと思います。
伊藤慎一 INTERSTYLEで久々にお会いできて、とてもうれしかったですね。何か面白い出会いやコラボレーションを探していたので、そのタイミングが合ったという感じですね。
平林彰 僕は日本スケートボード連盟の理事もやらせてもらってますが、現在のスケートのマーケットがここ数年あまり元気がないと言われてる中で、僕的には何か業界にインパクトを与えるようなことをやりたいなというのは、常々思ってたことなんです。そういう中で、タイミング的に20年近くドメスティック・スケート・ブランドとして確立してきたLesqueとタイアップできたら本当に面白いなって、その時に思ったんです。
SiiiCK お互いのブランドのことはどう見ていますか?
平林彰 イトシンくん自体はプロスケーターの頃から見てて、スタイルのあるカッコいいスケーターだなと思ってましたね。今でこそドメスティック・スケート・ブランドって何ブランドも出てきてますけど、当時はまだ数ブランドしかなくて。自分自身も現役プロスケーターとしてやってる中でブランドをスタートしたというのは、スゴいことだと思ってたんですよ。さらに当時、Lesqueは西東京にチームライダーを一斉に集めて、Lesque Houseというのを作ってたんです。僕らSonikでもいろいろなブランドでライダーを抱えてはいたんですけど、プロモーションとか撮影でスケーターが一堂に集まるのって、なかなか難しいことなんですよ。そんな中、家をまるまる一軒借りて、チームライダーをみんな住まわせて、全員で行動を起こすチームというのを、日本でやったというのは、スゴく印象に残ることでしたね。
SiiiCK 当時、どういう考えでLesqueを始めて、どういうことやろうとしてたのですか?
伊藤慎一 自分たちでブランドを立ち上げたから、自分たちで活動と表現をしていかなきゃならなくて。海外もそうですけど、ビデオを撮ったり、写真を撮ったりして、自分たちのクリエイティヴを表に出していこうっていう。そういう気持ちで4人が集まったんですよ。その4人で小平市に一軒家を借りて、そこはオフィスと倉庫も兼ねて、みんなで住みながら、週末とか夜に撮影に行くというのを、コンスタントにできる環境にしていったんです。それを10年くらいやったんですかね。みんなでビデオも2本くらい作りました。みんなで生活しながら作品を作っていく、クルーみたいな感じでやってましたね。
SiiiCK 当時はまだドメスティック・ブランドも少ない中、恐れることなく、とにかくやろうという感じだったのですか?
伊藤慎一 当時、私たちは雑誌やCMにも出演するなど、一定の知名度がありました。ただ、当時はインスタグラムもYouTubeもなかったので、スポンサーをもらうためにはビデオを海外に送るしかなくて。海外で活躍するためには、日本の代理店にお願いして、海外のパイプをつないでもらうという方法しかなかったんです。今はすぐにつながるんですけど、当時はそれができないから、どうやって今のスポンサーのお金だけで飯を食うのか?というところにぶち当たるわけです。当時は日本の代理店あってのスポンサーの時代だったので、スポンサーは直ではつながらないんですよ。それでどうする?ってなった時に、じゃあ自分たちでブランドを始めて、自分たちの成果で飯を食った方がいいんじゃないかってなって。そういう思いでみんなが集まって、デッキ・ブランドを始めた感じですね。


POLeRというブランドと今回のコラボ・アイテム
SiiiCK イトシンさんから見て、POLeRはどのようなブランドに見えますか?
伊藤慎一 アウトドア・ブランドというのもあって、作りもスゴくしっかりしてるし、機能性がいいですね。あと、ストリートっぽい要素もあるから、その目線でのモノ作りがいいんですよ。
SiiiCK POLeRはアメリカのブランドですが、平林さんならではのこだわりも入っていると思います。今POLeRはどのような方向性でブランド作りをしていますか?
平林彰 コロナ禍が落ち着いてからは、アウトドア・マーケット的に、特にキャンプギアは相当ダウンしてるんですよ。ただ、POLeRは元々ポートランドで、プロのスノーボーダーとスケートボードのプロカメラマンのメンバーが立ち上げたブランドなので、ライトユーザー向けのアウトドア&アクティヴスポーツのブランド・イメージなんです。本格的なアウトドアブランドじゃなくても、サーフ、スノー、スケートをやって、プラス、アウトドアでキャンプや釣りもやるぐらいの人たちには、アパレル、小物、アクセサリーなど、非常に使い勝手の良いアイテムが揃ってるんじゃないかと思いますね。

SiiiCK 今回のコラボはアイテム数が多いですよね。どのようなアイテムを作ろうと思ったのですか?
平林彰 まずはイトシンくんとのミーティングで、お互いにアイデアを出し合いました。基本、僕たちの背景で出せるアイテムと、イトシンくんの背景で出すアイテムの2WAYで動ける体制にして。お互いの得意ジャンルをお互いのアイデアで、こういうのがあったら面白いんじゃない?というのを考えました。POLeRで言えば、今までにリリースしたことのないスケートボードを、Lesqueの背景で生産してもらったり。Lesque側からすると、今までに作ったことのないポーチとか機能性のあるTシャツを作ったり。お互いが今までにリリースできなかったものを出せるというのが大きかったですね。
伊藤慎一 実現には至りませんでしたが、テントや寝袋にも興味がありました。最初私がPOLeRを知ったのも、サイラス・バクスターニールというライダーが使ってたので、スケーター発信でそういうブランドがあるんだというのを知ったんです。スケーターが使ってなかったら自分は知らなかっただろうし、サーフ、スノーでもそういう人たちが関わって、広がっていくんだろうなというのも見てて。今回のコラボでスケーターのみんなにPOLeRを知ってもらいたいし、逆にPOLeR経由で日本のドメスティック・スケート・ブランドがあることを知ってもらえるだろうし、お互いプラスになるところがあるのがスゴくいいなと思いました。
SiiiCK アパレルだけでなく、バッグがいろいろあったり、チェアを出したりしているのもいいですね。
平林彰 スケート・トリップに行って、みんなでチルしてる時に使えるチェアだったりは、POLeRの得意分野なんですよ。そういうスケートだけじゃないところでも使えるアイテムがあると、スケーター心をくすぐるんじゃないかなと思いましたね。
SiiiCK RAFU PANTSというパンツは、Lesqueのアイコン的なアイテムですよね。
伊藤慎一 このパンツはストレッチが効いてるし、シルエットも良くて、爽やかに着れるので、めちゃめちゃ人気ですね。機能もしっかりしてるし、11,000円と手に取りやすい価格帯なんです。すでに在庫がなくて困ってます。
平林彰 即完でなくなりました。
SiiiCK アクセサリー系も、サングラス、コインケース、キーチェーン、手ぬぐいと、充実していますね。
伊藤慎一 キーチェーンもかわいいですよね。
平林彰 アクセサリーはスケーターの子たちが好きそうなものを考えました。このコラボって面白いよねって思ってもらうのが、一番うれしいですね。買いやすい価格帯というのもポイントだと思います。
伊藤慎一 プロモーションで映像も作ったし、伝わり方もわかりやすいと思います。
平林彰 ECのお客さんを見てると、今回のコラボアイテムを一人で5~6点買ってくださるお客さんがいて。今までのPOLeRだと、一人のお客さんが多めに買うことはあまりなかったんです。スゴくありがたいですね。今回、何故POLeRとLesqueはコラボしたの?って思う人もいると思うんですよ。でもこれはイトシンくんと僕との関係値があって成り立ったことで。メーカーの人間としてずっとやってきた僕と、プロスケーターとしてずっと一線でやってきたイトシンくんとが、知り合ってから20年の時を経て、良いタイミングもあって、こういう形で企画ができたというのは、スゴく大きいと思いますね。
伊藤慎一 平林さんと同じですね。いろんな人に知ってもらえたし、良いプロジェクトになったと思います。Lesqueとして他ブランドとのコラボレーションをするのはこれまでに少なくて。20年くらいやってきた中で、アーティストのデッキは出したことがあるんですけど、ブランドとのコラボは初めてで。偶然が重なっていいタイミングで化学反応が起きたなと思ってます。

今後の予定とSKATE SUMMIT
SiiiCK 今後の予定は?
平林彰 POLeRとしては、これからも常にカッコいいブランドとのコラボをやっていきたいですね。今回のイトシンくんもそうですけど、やっぱり人間関係のところで一緒に何かをやりたいと思わせてくれる人とタイアップをして、利益云々よりもインパクトを与えることを考えて、POLeRって楽しいことをやってるよねと思ってもらえるのが、POLeRらしいブランディングかなと思ってます。
伊藤慎一 来年はLesqueの20周年なので、いろいろ仕込みなどをやりたいなと思ってます。新しいアイテムもそうですし、新しいLesqueの20年目の映像とかもそうですけど、モノ作りと表現をやっていきたいなと思ってます。
平林彰 あと、イトシンくんはLesqueのビジネス以外にも、スケートボードの展示会のビジネスを頑張ってくれてて。去年から始まった「SKATE SUMMIT」を、今年も7月22、23日、平和島の東京流通センターでやるんだよね。本当にコアなスケート・ブランドが出店する中、Sonikも出店しますし、POLeRでも出店します。今回のLesqueコラボのアイテムが、その時でも何か在庫があれば出したいですね。これは一般の人も2日目の23日は入れるんだよね?
伊藤慎一 そうですね。30社近くが出店する合同展示会を行うので、是非遊びに来てください。
平林彰 イメージとしては、2000年代初頭に、アメリカの合同展示会のASRが何でもありの展示会になった時に、ジェイミー・トーマスがスケートボードをきちんと生業にしてるブランドやメーカーのみで一緒にやろうって始めた、Crossroadsの日本版のようなイメージですかね。業界的にはみんなコンペティターになるわけですけど、小さなパイの中でいがみ合っててもしょうがないので。まずはちゃんとスケートをわかってるブランドの人たちがタッグを組んで、スケートボードのカッコいいところを表現できる場所を作って、みんなでやることが一番大切なんです。その中でイトシンくんはちゃんと舵を取ってくれて、みんなを集めてくれてて。お客さんもいい形で流れるはずだと思うし、スケートボードをカルチャーとして盛り上げていくことになると思うんですよね。
SiiiCK 最後に聞きたいのですが、お互いにどういう人なのかを教えてください。
伊藤慎一 平林さんは大先輩ですね。今はこうやって話をさせていただいてますが、小さい時は緊張しながら、「スゲエ。あの人が社長かあ」って、雲の上の人だと思ってました。今一緒にお仕事ができることになって、スケボーっていいなあと思いますね。
平林彰 イトシンくんは当時から、良い意味でスケーターらしい子でしたね。今もリアル・スケーターを貫きながらビジネスをしてて。現場目線でものを見れる人ですね。選手目線もあるし、スケーターが求めてることがわかるので、話をしてても面白いんですよ。いろいろわかってるからこそ、お互いにリスペクトできる間柄だと思ってます。



SKATEBOARD DECK / Price: ¥13,200〜¥14,300 in tax

PACKABLE SKATEBOARD BAG / Price: ¥6,050 in tax

BACKPACK / Price: ¥15,950 in tax

STUFFABLE POUCH / Price: ¥3,740 in tax

SKATEBOARD TOTE / Price: ¥13,200 in tax

BAG IN BAG / Price: ¥3300 in tax

MULTI UTILITY CHAIR / Price: ¥7,150 in tax

RAFU PANTS / Price: ¥11,000 in tax

HYBRID SHORTS / Price: ¥14,300 in tax

QUICK DRY TEE / Price: ¥6,380 in tax

COTTON TEE / Price: ¥5,940 in tax

BASEBALL CAP / Price: ¥5,500 in tax

EMB NYLON CAP / Price: ¥5,500 in tax

DENIM BELL HAT / Price: ¥5,830 in tax

TENUGUI / Price: ¥2,200 in tax

COIN CASE / Price: ¥1,100 in tax

KEY CHAIN / Price: ¥1,650 in tax

SUNGLASS / Price: ¥5,280 in tax
POLeR
キャンバス/CANVAS CO., LTD. TEL: 03-5639-9669
オンラインストア: http://polerstuff.jp
Instagram: @polerjapan
Lesque
Instagram: @lesqueskateboards
YouTube: https://www.youtube.com/@tresmanos74
SiiiCK Official
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