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【連載】DOGTOWN スケートボードとカルチャーのつながりとルーツを紐解く VOL.9:マイナーリーグ(MINOR LEAGUE)

ゼファー・スケート・チーム所属でZ-BOYSの一人であったジム・ミュアーが始めたブランド「DOGTOWN」。

’80年代には弟のマイク・ミュアー(スイサイダル・テンデンシーズ)も加わって、ヴェニスからカルチャーを発信していくリーダー的な存在となった。スケートボードを軸に、音楽、アート、さらにはスタイルとアティテュードが加わったのが、DOGTOWNというカルチャーである。

このSiiiCKの連載では、DOGTOWNを愛する様々な人たちに登場していただき、スケートボードとカルチャーのつながりとルーツを紐解いていきたいと思う。


第9回目は、1996年結成のバンド、マイナーリーグ(MINOR LEAGUE)登場。

1997年に現在の2MCのスタイルになり、同年10月に1stアルバム『青い空』をリリース。ハードコア、メタル、ミクスチャー、ヒップホップなど、ありとあらゆるジャンルを飲み込んだサウンドと、日本語リリックで攻める2MCのヴォーカルとで、大きな注目を集め、唯一無二の個性を誇ってきた。これまで『セカンドアルバム』、『LAST HOPE』、『HUMAN to PEOPLE』、『宇宙内地球紀行』、『入れた鬼から来る選択』をリリースし、海外バンドとの共演や海外でのライヴも経験。現在に至るまでライヴ活動も積極的に行なってきたバンドである。

今年2026年3月8日には、T.C.LとのスプリットEP『INVADE』をリリースし、T.C.L、DESSERTとのツアー『3 ELMENTS TOUR』も敢行。

このツアーの4月25日、渋谷CYCLONEでのライヴ前にメンバーをキャッチ。インタビューは、シーシャカフェにて、大工原亨(Vo)、柴田匠(Vo)、長島啓介(Gt)の三人に話を聞いた。



写真:左から、広野与一(Ds)、駒村将也(Ba)、長島啓介(Gt)、柴田匠(Vo)、大工原亨(Vo)


Photography: saylaphotos @saylasugardrop



最初にヤラレた音楽カルチャー


SiiiCK 最初にヤラレた音楽と音楽カルチャーは?


匠 完全にガンズ・アンド・ローゼズですね。中学校時代にフジテレビの『BEAT UK』という番組で見て。深夜枠にテレビで見れるギリギリの不良みたいなのがガンズで。「こんな人、見たことがない。俺の前にいないし。めちゃくちゃカッコいい!」ってなって。そこから掘っていったら、メタリカが出てきて。周りはBOØWY、THE BLUE HEARTS、尾崎豊なんですけど、俺はスゴい中二病だったので、「こいつらとは違う。俺はガンズ」ってなって(笑)。高校に行ったら絶対にこういうバンドをやろうと思ってましたね。


大工原 音楽の一番最初は、THE BLUE HEARTSですね。そこから映画『シド・アンド・ナンシー』のビデオを観て、衝撃を受けて。そこからUKのパンクに行きました。先輩のスケーターが、「これ面白いぞ」っていうのをどんどん持ってくるんですよ。俺は長野の山奥に住んでたので、鋲ジャンを探すのがひと苦労でした。パンクグッズを買うのにBLACKという店に行って。そこにはバンドの裏DVDみたいなのがいっぱいあったので、そこで漁って、ガンズにたどり着きました。


長島 最初は中学生の時のジュンスカ(JUN SKY WALKER(S))とかですね。バンドをやってたので、コピーしやすいものから始めたんです。当時、俺の兄貴が座間キャンプで働いてて。そこの外人からもらってくる『MTV Headbangers Ball』のVHSとかを、めちゃめちゃ観てたんですよ。そこからメタル系に入って。ガンズ、ラット、ホワイト・ゾンビ、アンスラックスとかを聴いてましたね。S.O.D.が出た時はスゴい影響を受けました。あと、ディスクユニオンに行くと、『EAT Magazine』があって。マシーン・ヘッドもそうですけど、そこで知ったアーティストをディスクユニオンで買ってました。昔はアルバムにSpecial Thanksのリストが入ってたので、どのバンドがつながってるのか、関係性を知りたくて。そこで、スレイヤーがマシーン・ヘッドを推してるとかを知って、聴いたりしてました。


SiiiCK 音楽にまつわるカルチャーの方はどうでした?


匠 セパルトゥラのマックス・カヴァレラが好きでしたね。あの当時、メタルなのに一人だけサッカーシャツを着て。「超カッコいい! 俺、スゲエこういうの好き。ドレッドだし」って。めちゃくちゃ衝撃を受けましたね。いまだに軍パンにサッカーシャツを着てますよ(笑)。


長島 パンテラのフィルがカッコ良かったよね。あの頃、みんなロン毛でメタルだったけど、短髪でもいいみたいになった。


匠 坊主で、短パンで。当時、Snapcaseもダボっとしたジーパンに普通のTシャツを着てライヴをやってたから、おしゃれだったんですよ。そしたらState Craftもそういう格好をしてて。「B」って書いたベースボールキャップをかぶって、ギターを弾いてたんです。State Craftとヌンチャクはスゴい観に行きましたね。


大工原 ベースボールキャップはスゴいハマりましたね。ファイヤー通りの2階に帽子の専門店があったんですよ。あとは、クロスのバンダナ。


SiiiCK スイサイダル・テンデンシーズのバンダナですか?


大工原 はい。それを探すのに苦労しました。本物なのか、本物じゃないのかって。


匠 俺は恐ろしくてバンダナを巻けなかったですね。先輩から、「そんな軽い気持ちで巻くもんじゃねえぞ」って言われて。


長島 あの頃さ、スイサイダルのキャップも、そんな簡単に手に入らなかったよね。


匠 一時期、俺が高校の時に、スイサイダル・ファッションが超流行ってたんですよ。それを着てる人たちを見た先輩から、「あれはフェイクだ。本当に好きな人しか着ちゃいけないんだ」って言われて、「そうなんだ」と思ってましたね。


大工原 ちっちゃい頃は、山でよくスケボーをやってたんですよ。滑り方もわからないまま、山から坂をスピードで降りて。それが後々、DOGTOWNのボードだったっていうのを、友達から教えてもらって。気づいた時には、そっちのシーンが盛り上がってて。洋服と音楽が一緒になってたので、「何かスゴいカルチャーなんだな」っていうイメージですね。あとは、パンテラの短めの短パンでラフな感じでやるのが、スゴいカッコいいなと思ってました。


長島 亨のことは18歳から知ってるんですけど、その時から短パンでストリート寄りの格好をしてたよね。それを格好つけてるわけじゃなくて、普通に着てるから、ちょっとスタイリッシュな感じはあった。俺はどっちかというと、ミクスチャーでズボンが太い感じだったから。


大工原 ビースティ・ボーイズがスゴい変えてくれたんですよね。パンクからヒップホップに行って、カッコいいなと思いましたね。あとは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。


長島 DJカルチャーからの影響は?


匠 スゴく覚えてるのは、当時、下北沢CLUB251の深夜で、BACK DROP BOMBの曲を初めてDJで聴いたんですよ。めちゃくちゃカッコいいと思って、DJブースに走って行って、聞いたら、「BACK DROP BOMBっていう日本のバンドだよ」って言われて、スゴい驚いたのを覚えてますね。ドッグ・イート・ドッグが好きだったので、あの雰囲気もあったし。あの王冠のアルバムはスゴい好きで、いまだに聴いてます。


長島 日本のバンドだったら、COCOBATが一番来ましたね。やっぱり「Cocobat Crunch」ですね。俺は最初メタルだったので、黒いスリムジーンズにバスケットシューズでした。リーボックのポンプで、空気を入れて固めるシューズを履いて、黒Tを着て、ライヴをやって。そこからどんどんミクスチャー寄りのダボっとした感じが、スゴい好きになって。大きめのTシャツになりましたね。まさかと思いますけど、昔はSサイズを着てましたからね(笑)。


SiiiCK ダボダボ系の格好でカッコいいと思ったバンドはいました?


長島 やっぱりKORNですね。ギターのヘッドはめちゃめちゃカッコ良かった。


匠 KORNはみんなヤラレたよね。


長島 スリップノットからもけっこう影響を受けてますね。いろいろなパーカッションが入って、リフもカッコ良かったんです。俺がマイナーリーグに入った時には、スリープノットの影響をガンガン受けちゃってたんで。リフは似てる節があります。


匠 でも結局、みんなガンズなんですよね。ガンズは “概念” なので。



左から、

駒村将也(Ba):DT Football L/S  ¥15,400

長島啓介(Gt):M51 ショートコーチジャケット  ¥22,000

大工原亨(Vo):Pigmented letter print T-shirt  ¥8,800

広野与一(Ds):DT Vintage PT check s/s shirt  ¥15,950

柴田匠(Vo):DOGTOWN メッシュホッケーTシャツ  ¥12,100

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DOGTOWNとスイサイダル・テンデンシーズ


SiiICK DOGTOWNとスイサイダル・テンデンシーズに関してはどうでした?


大工原 ハマりましたね。最初はアナログのジャケ買いなんですよ。逆さ吊りの写真のジャケを買ってみたんですけど、最初は理解できなくて。「何なんだ、これは?」と思って。その時、恵比寿みるくというところで、俺、DJやってたんですよ。そこでかけると何故か盛り上がるんです。そこでクロスのバンダナも知って、探し始めましたね。そしたら、そこら辺のブランドカルチャーがもう出来上がってたんです。


匠 そっちの人たちとの交流はなかったけど、そっちはめちゃめちゃ広かった。


長島 マイナーリーグの中で、スイサイダル好きは俺が一番だと思う。それくらい好きだった。アルバムは『How Will I Laugh Tomorrow When I Can't Even Smile Today』が好きで。ハードコア、スケートロックじゃないメタルが好きなんです。『Lights...Camera...Revolution!』も好きですね。「How Will I Laugh Tomorrow」のPVとか、『Lights...Camera...Revolution!』の始まり方とか、マイク・ミュアーのステージングを観て、めちゃめちゃ鳥肌が立ってましたね。


匠 団長(長島啓介)は、スイサイダルと共演した時、スゴい喜んでたもんね。ずっと上でエアドラムしてたから。俺はスイサイダルを観ながら、そっちばっか観てた(笑)。


長島 ギターのロッキー・ジョージが、小指を怪我してるのに、めちゃめちゃ上手くて。でも、俺はサイドギターのマイク・クラークが大好きで。マイクにギターを褒められた時に、ちょっと死にそうになっちゃって(笑)。あと、俺の機材は元々スイサイダルがリクエストした機材で、イベンターが手配できなかったんですよ。それでイベンターから、「長島さん、マズいから隠してください」って言われて。でも、さすがにマイクも気づいて。「アンプ、いいな」って言われましたね。今でもYouTubeでスイサイダルを観てますけど、めちゃめちゃパワフルで、スゴいんですよ。今のメンバーってめちゃめちゃ若いじゃないですか。あの半パンのズボンで、長いソックスを履いて、シャツは絶対に第一ボタンまで締めてやるっていうのはカッコ良かったですね。


大工原 あれは真似したね。


匠 俺は湘南のエリアのスゴい尊敬してる先輩に、「本場のヤツらは本気だから、DOGTOWNとかそういうブランドは絶対に馬鹿にするな」って言われて育ってるので。DOGTOWNは恐れ多くて、なかなか着れなかったんですよ。スイサイダルにしても、俺は本気で好きなのかどうなのか考えて、ずっと着れなくて。今はつながったので、堂々と着れるんですけど(笑)。


大工原 確かに、いろんな先輩から、「何でそれを着てるの?」って、いっぱい言われた気がする。


長島 だから、スイサイダルが流行った時に、よくある「おまえ知らないくせに着てんじゃねえよ」感が、俺は強くて。スイサイダルを着てる女の子とかもいるんですけど、女の子はスレイヤーは着ないんですよ。スイサイダルはストリートファッションで一時代を築いてるから。


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マイナーリーグのオリジナル・スタイル


SiiiCK マイナーリーグって、最初から誰にも似ていない音楽でしたよね。今の話を聞くと、いろいろな音楽とカルチャーに影響を受けているのはわかるのですが、そもそも何故ああいうスタイルになったのですか?


匠 何でですかね……


SiiiCK まず、2MCにしたのは何故ですか?


大工原 俺が誘われたんですよ。たまたま対バンをやってて。自分らのバンドが解散するってなって。そこで「暇だったらやろうよ」って言われたのがきっかけですね。


匠 一番最初に始めた時は、ギターの人がいて。「ダウンセットみたいなバンドをやるから」って言われて。ダウンセットは大好きだったので、やりましょうって言ったんですけど、いかんせん単なるメタルの田舎者だったので。ライブハウスに行ったこともなかったんです。ここの二人(大工原と長島)はすでにバンドをバンバンやってたので、スゴいなと思ってて。先に大工原さんが入ってきて、ちょっとしたら団長が入ってきたんです。


長島 マイナーリーグの初期のギターと俺は一緒にバンドをやってたんですよ。そいつはミクスチャーも好きだし、ヒップホップも好きだし、メタルも好きで。1st、2ndアルバムは、ギターの俺が聴いても、ハードコアより暗くないし、ポップな部分もあるし、スゴい新しいなと思いましたね。


大工原 俺はSHAKKAZOMBIEのオオスミさん(オオスミタケシ)のメロディにけっこう喰らって。あの影響がけっこうあるんですよ。こういうのにも合うんじゃないかと思って。 


SiiiCK 確かに、ああいう日本語のヴォーカル・スタイルって、バンドにはないものだったから。やっぱりヒップホップが好きだったんですね。


大工原 ヒップホップは好きでした。


匠 マイナーリーグを始めた時は、キングギドラを超聴いてましたね。それこそ山嵐に、キングギドラっていうカッコいいヒップホップ・グループがいるって聞かされて、聴いたらめちゃくちゃカッコ良くて。急にK DUB SHINEの物真似を始めて、上下で都市迷彩を着てました。まんま、さんピンCAMPのK DUB SHINEでしたね。


SiiiCK ヒップホップをバンドで取り入れようという気持ちもあったのですか?


大工原 ありましたね。


匠 というか、取り入れてましたね。伝わってないですけど(笑)。

(ここで笑いすぎて、お尻に力が入って、ソファの脚が折れる)

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長島 そんなことってある?(爆笑) 

1stアルバムを客観的に聴くと、やっぱりグルーヴがスゴい新しかったのかなって思いますね。ヒップホップが好きな感じがグルーヴで出てるのかなって。


匠 何となく全体的なマインドで、「みんながそっち行くなら、じゃあ俺らはこっち」っていうのはあったかもしれない。スゴい言い方をすると、シーンみたいなものにこだわりがないっていうか。「このシーンで、このサウンドで、このジャンルで頑張っていく」みたいなのはなかったですね。


SiiiCK 確かに、マイナーリーグって、特定のシーンに属している感じはしなかったですね。


匠 何かっぽくはならなかったですね。このシーンを愛したいというよりも、メンバー全員がいろんな音楽を好きだったんだと思います。「俺たち絶対ハードコアでやるぞ」って、誰も言ったことがないもんね。


大工原 言ったことない。


匠 「がっつりメタルでやろう」もないし。「次の曲はこういうジャンルで行こう」みたいなのも、今まで一回もないんです。だから、いつもマイナーリーグに思うことは、自分がいいと思うものを100で出しても、たぶんメンバーみんなが足してくれて、120にしてくれるんだろうなってことで。だから、みんながやるチャレンジに対して、絶対に「それないよ」って止めない方がいい。自分の中にあるものとは全然違うことをするなと思っても、「これ違うよ」じゃなくて、「そういうの新しい」って言って乗ると、いい感じになるんですよね。


SiiiCK やりたがりだったんですかね。


全員 やりたがりです!


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さらにパワーアップしている今のマイナーリーグ


SiiiCK この前ライヴを観た時に、何故こんなにも若々しくて、エネルギーに溢れているんだろうって思ったんですよね。正直、昔以上にパワーアップしていませんか? 何か秘訣はあるのですか?


匠 僕個人はどんどんメンバーに託すようになってますね。「俺、頑張んなきゃ」って思えば思うほど、いい空気にはならないっていうのに気づいて。自分がダメな時はもう本当、みんなにお願いしますね。今の方が明らかにみんなを信頼して、自分のやりたいことを当時よりも楽しくやれてるんです。これはいつでも言うんですけど、今が全盛期なんですよ。


SiiiCK 素晴らしいですね!


匠 めちゃくちゃ楽しいし、メンバーを見てもイケてんじゃんって。だから、若くなったというのはわからないけど、めちゃくちゃ楽しいです。


大工原 ミスをミスに見せない楽しいさっていうのはありますね。前は「ミスを直そう」だったんですけど、ミスをどうフォローして、表に出すかっていうのが面白くなってきましたね。そうなると、ミスした瞬間にセッションが始まるんですよ。それでまた戻していくっていうのが楽しいんですよね。


SiiiCK 今年の3月に、T.C.LとマイナーリーグでスプリットEP『INVADE』をリリースしましたが、曲がスゴいんですよね。でも最近、リリースはなかったですよね。


匠 全然出してないです。さっきも言ったんですけど、僕らみんな音楽が好きで、様々だから。みんなで都合を作るんですけど、「うーん、何かやっぱ違う。悪い!」みたいな。作っては終わり、作っては終わりをずっと繰り返して、今の2曲が完成するのに15年ぐらいかかりました。でも、それでいいかなと僕は思ってて。特に思うのは、大工原さんの世界観がスゴくて。今は沖縄にいて、離れたところにいるんですけど。


大工原 沖縄でメキシコ料理のタコス屋さんをやってます。


匠 僕たちでそれなりに曲をスタジオで固めるんですよ。「こんなん出来た」って言って出すと、大工原さんから「何かちょっと違う」って言われて、ウォーってなるけど。でもそれが僕は絶対に正しいと信じて。また壊して作って、壊して作ってっていうのをずっとやってました。


MINOR LEAGUE - ARASITOSTOVE


SiiiCK EPの収録曲「ITAN」はかなり強烈ですよね。歌詞もめちゃくちゃ面白くて。


大工原 元々、匠にとって思いがある曲があったんですよ。「I KILL FATHERとBLUE MOSH (feat. SUDA)」という曲があって、それの続編を作ろうってなったんです。匠の気持ちがあった上で、どう新しくしようかみたいなので作って。俺、本当は落語がしたかったんですよ。


匠 不思議ですよね。僕らが作った曲に落語を入れたいんですよ(笑)。


大工原 で、ちゃんと落語っぽく作ったんですよ。そしたら、最初はスゴくダサくなっちゃって。「ダメだ、やっぱり本物はスゴい」ってなって。


SiiiCK 「ITAN」=「異端」という気持ちって、若い頃に感じるものですよね。それが歳を重ねて、丸くなるわけでもなく、若いままでもなく、異端を歌っているのがスゴく面白かったです。


大工原 ありがとうございます。あれ、AIにも助けてもらったんですよ。歌詞を書いて、「これ落語調にしてくれる?」って。そこで全部また壊れちゃうんですけど。でも、初めてAIから見る、人に伝えるためのマインドを知ったというか。こういう風に伝えようとしてるんだというのをゲットできた感じですね。自分でもスゴい面白い曲だなと思います。


匠 元々、異端にしようと思ったきっかけがあって。僕の息子がバスケを始めたんですけど、髪の毛がスゴいロン毛で、前にかかってたんです。それをコーチとか周りに、「そんなヤツがバスケできるわけないじゃん」みたいにスゴい言われたんですよね。息子は好きな髪型でバスケしたいだけなのに、みんなから「おまえは違う」、「やる気がない」って思われてるのが、何かモヤッとして。「誰にも迷惑かけてるわけじゃなく、ただ人と違うだけでいろいろ言われちゃうけど、大丈夫だよ」みたいなことを言いたかったんですよ。ライブハウスにいる人たちも、他のところに行ったら変かも知れないけど、ここに集まればいっぱいいるし、世界に行けばメタルもいっぱいいるし、全然異端じゃないんだよっていうのを思ったんです。これはスゴい書いてほしいんですけど、曲が出来た日に初めて聴いて、「それ歌え」って言われたんですよ(笑)。で、その日に全力を出すしかないと思ってたら、その日がちょうど父親の命日だったんです。前のアルバムの時は、父のことが嫌いだったから、曲で悪口をガーッて言ったんですよ。その時、大工原さんに「そういうことを言うなよ」ってけっこう言われてて。いまだにそれが引っかかってたんですよ。それで、父から優しくしてもらったことを振り返ってみて。レコーディングを一日で録れって言われた時に、これは父親のことを歌うしかないなって勝手に思って。ガーッて歌詞を書いて。良いも悪いもわからなくて、とにかく全力でウワアーッて歌い切って。大工原さんに聴いてもらったら、「いいんじゃない」って言ってくれたんで、良かったなと思って。そういう曲なので、歌詞を書いた時は泣いてましたね。


大工原 スゴいプレッシャーでしたよ。これをどうやってまとめたらいいんだ?って。客観的にいろいろ組み合わせて、最終的には「誰も悪くない」っていうところに落とし込みたかったんです。


SiiiCK この勢いでさらに曲をリリースはしないのですか?


大工原 出したいんですけどね。波待ちですね(笑)。先輩に言われたんですけど、「波を待ってるのもサーフィンだからな」って。


SiiiCK 今年、バンドは結成して30年ですよね。どのような思いがありますか?


大工原 奇跡ですよね。続けることをメインにして頑張っても難しいと思うんですよ。本当に偶然が重なって今一緒にいるんだなって思います。


匠 長い時間一緒に経てきたから、僕はメンバーに対して圧倒的な安心感がありますね。僕って、あんまりご飯とか食べるの好きじゃないんですよ。だけどメンバーとご飯食べるとめちゃくちゃ美味しいんです。それに最近気づいたので、ツアーの時はなるべくみんなでご飯を食べることにして。そうするといいパワーをもらえて、いいライヴができるんです。何だかんだ言って、楽しいんですよね。


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DOGTOWN メッシュホッケーTシャツ(近日発売予定) ¥12,100

カラー:ネイビー(DOGTOWNカラーで統一)

サイズ:M L XL

素材:ポリエステル100%

https://www.dogtownskateboards.co.jp/products/dogtown-mesh-hockey-tee-navy

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Pigmented letter print T-shirt  ¥8,800

カラー:IVORY BLACK RENGA

サイズ:M L XL

素材:コットン100%

https://www.dogtownskateboards.co.jp/products/pigmented-letter-print-t-shirt

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マイナーリーグ × T.C.L Split 12インチEP

『INVADE』

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12インチ・アナログレコード ¥5,000

12インチ・アナログレコード+Tシャツ付 ¥7,000

ダウンロードカードも同封しています。


SIDE A MINOR LEAGUE

1. ARASHITOSTOVE

2. ITAN


SIDE B T.C.L

1. SICKNESS SWEEPING

2. TRESPASS



DOGTOWN

https://www.dogtownskateboards.co.jp/ja

Instagram: @dogtownskate_jp

Facebook: @dogtown.jp


マイナーリーグ

Instagram: @minorxleague

https://classix.thebase.in

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